テキサスホールデムのオッズ・アウツの考え方教えます

テキサスホールデムを何度もやっていると、勝ったり負けたり、大勝したり大負けしたりするのではないでしょうか?そんな中で、強い人も多くいるレートの高いテーブルで確実に勝ちに行くには「オッズ」を理解する必要があります。

また、「オッズ」に関連して必須なのが「アウツ」です。呼び名はあまり馴染みがありませんが、要は勝率と勝率に対してベットする投資額が適当かどうかを判断する方法です。

中級者以上のプレイヤーは、大勝負に誘っても安易には乗ってきません。それは当然、中級者はポットの額とコールされるベット額と自分のハンドがオッズに合うかオッズに合わないかを判断しているからです。では、あなたも負けじとオッズとアウツを覚えて、堅実なプレイを心がけるようにしてみましょう。

オッズとは?

簡単に言えば勝負を受けたときに、得られるリターンと受けるのに必要なベット額の比率です。ポットの総額が$25で$5をコールしてプレイを続ければ、勝ったときはコールした$5の6倍を報酬を得られます。

欧米のオッズの考え方

欧米ではコールに必要な$5を報酬額に含めず、報酬は$25として考えます。5:25=1:5(1-to-5)というような表記をします。

日本では

日本ではコールに必要な$5を報酬額に含めます。報酬は$30として考え、オッズは6倍と言ったりします。パチンコで10000円使って50000円勝ったとき「5倍」と表現しますよね、これと同じです。

この辺は他のサイトでも表記が欧米式か日本式かをしっかり意識するようにしましょう。当サイトでは本場カジノにあわせて欧米式で表記することにします。

アウツとは?

アウツとは、ハンドがプリフロップ、フロップ、ターンの段階から次のベッティングラウンドまでにストレートやフラッシュになるために必要なカードの枚数および確率です。現在のハンドと必要なカード枚数から計算しますが、ケースバイケースなので計算方法はざっくりと暗記しておきましょう。

アウツの例①OESD(オープンエンドストレートドロー)

あなたの手がフロップで上記のようなストレートドローだったとしましょう。ターンかリバーで1か6を引けばストレートが完成しますね。残りのカードには1が4枚、6が4枚の計8枚があるので、ターンかリバーでそれらを引ける可能性は約31%です。このような場合は、アウツが8、アウツが落ちる確率は31%といったような表現をします。

ストレートは、OESD以外にも、ガットショットやダブルガットなど、ストレートドローにも種類がありその都度確率計算が必要になります。「ストレート」に関して、詳しくは下記記事を御覧ください。

アウツの例②FD(フラッシュドロー)

次はフラッシュドローです。フラッシュは52枚の中の同じスーツ13枚を5枚引けるかという確率なので、ストレートよりは考えるのが簡単です。上記の場合、52枚から5枚引いて、13分の4枚をこちらが引いているので、アウツは47枚中9枚ある計算になります。ターンかリバーでそれらを引ける可能性は約35%です。アウツが9枚、アウツが落ちる確率は35%です。

アウツの例③OESD+FD

最後に上記2つが合わさった組み合わせです。31%+35%で66%…とはなりませんのでご注意ください。アウツは15枚だと、アウツが落ちる確率は54%となります。計算方法を覚えるより、次に紹介する表を頭に叩き込んだほうが早いでしょう。

頭に叩き込みたいアウツ一覧表

フロップのハンド アウツの数 ターンでヒット リバーまでにヒット
1 2% 4%
2 4% 8%
3 7% 12%
ガットショット 4 9% 16%
5 11% 20%
ツーオーバー 6 13% 24%
7 15% 28%
OESD 8 17% 31%
FD 9 20% 35%
10 22% 38%
11 24% 42%
FD+ツーオーバー 12 26% 45%
13 28% 48%
14 30% 51%
FD+OESD 15 33% 54%

※ツーオーバーとは、スターティングハンドのホールカードがコミュニティカードより2枚とも高く、ターン・リバーでホールカードがペアになれば、理論上負けにくいハンドになるというものです。

特に記述がなくても、ツーペアからフルハウスを狙う場合のアウツは2ですし、スリーからフォーを狙う場合はアウツが1です。ここをすぐさま計算できれば、あとは上記の表に当てはめることでわかります。応用すると、スリーからフォーまたはフルハウスになるときのアウツは7です。

オッズとアウツの関係

オッズとアウツ、それぞれの意味は理解できたと思います。そこで質問ですが、”参加費500円で8回に1回5000円勝てるゲーム”があったとします。このゲーム、あなたは参加すべきでしょうか?

答えは”参加すべき”です。当然ですね。と、なんとなく感覚で分かると思いますが数字におきかえるとこういうことになります。

オッズとアウツ(勝率)の関係でいうなら、500:4500(日本式は5000)=1:9(日本式は10)のオッズになります。勝率は1÷8=12.5%(アウツの表でいうヒットと同じ)なので、100÷9=11.1%より12.5%が大きく、このゲームは投資効率が良いことがわかります。これをオッズに合うと言います。

ちなみに前述した日本式計算するとオッズは10倍と解釈され、10.0%<12.5%と、より投資効率がいいような感覚になります。シビアな場面では、日本式では勝負すべきと判断できるが、欧米式だとフォールドすべきと判断されるでしょう。

例えば、300円で1000円が当たる確率が3回に1回だとしたらどうでしょうか?

300:700(日本式は1000)=1:2.33(日本式は3.33)ですね。勝率は1÷3で33%ですが、オッズ計算では日本式だと100÷3.33で30%、欧米式だと100÷2.33で43%となります。日本式の計算だとオッズに合うのでやるべきゲームとなりますが、欧米式ではオッズに合わずやるべきではないと判断されました。

この場合、正しい計算はどちらなのでしょうか?

日本式は間違っていないがカジノでは使えない

テキサスホールデムではレイズができます。つまり、日本式の計算だとオッズがコントロールできることになります。極端な例ですが、ポットが$100あったところ、あなたはハンドが良く、$500をレイズすることもできます。このときのオッズ計算は日本式だと500:600の1:1.2、欧米式だと500:100の1:0.2で、全然違います。

宝くじのように、賞金額が固定されていれば別にいいですが、自分でコントロールできるので、賞金の総額に基づいてオッズ計算をするのは正しいとは言えません。日本式のオッズ計算方法はテキサスホールデムもといカジノゲームでは使わないほうが良いでしょう。

オッズとアウツの応用

基本的な話は理解できたかと思いますが、テキサスホールデムにおけるオッズとアウツはそれほど単純ではありません。まず、オッズ計算するタイミングはフリフロップ、フロップ、ターンと3回あり、自分のアクション時に計算しても将来オッズは変化する可能性も考慮しないといけません。

また、人数によっても計算方法が変わってきますし、相手の動向にも気を配る必要があります。なぜならこの計算方法は相手もオッズ計算をしていなければ意味がありません。初心者や、ブラフの上手いプレイヤーには裏をかかれるおそれもあるからです。少し例を出して解説しましょう。

オッズの将来性も考えよう

4人でプレイ中、場面はフロップ、現在ポットは$60です。あなたはBBでSBは$10コールしポットは$70になりました。あなたのホールカードは7d-8sでコミュニティカードはTh-Ks-9sのOESDだとしましょう。70:10=7:1で14.2%。対してアウツは8あるので、あなたのハンドがリバーまでにストレートになる可能性は31%あります。

この場面、$10レイズして$20をベットしたらどうでしょう?70:20=3.5:1となり、28.6%です。これでもまだ28.6%<31%なので、オッズに合いますね。

では$20レイズして$30ベットする場合は?70:30=2.33:1=43.0%となり、43.0%>31%ですから、当然普通の計算ではオッズに合いません。ですが、ここでこのポットの将来も考える必要があります。

仮に$30にレイズした場合、後の2人は最低でも$30のコール、SSも$20をコールしなければフォールドしなければいけません。もしフォールドすれば、先に勝率は関係なくあなたの勝ちとなり、$70は自分のものです。

しかし、もしコールされる場合、コールした相手のベットを報酬に含めなくてはそもそもおかしいですよね?相手もオッズ計算をすると考えれば、以下のようになります。

  • だれかとの一騎打ちの場合、$100に対して$30のコールとなり、100:30=3.33:1=30%
  • さらにもう1人コールした場合、$130に対して$30のコールとなり、130:30=4.33:1=23%
  • さらにSSがコールした場合、$150(SSはすでに$10ベット済みなので+$20で良い)に対して$30のコールとなり、150:30=5:1=20%
  • SSだけがコールした場合、$90に対して$30のコールとなり、90:30=3:1=33%

このように、プレイヤーのアクションにより将来オッズが変わるため、自分のアクション時に$20レイズの$30ベットすることがオッズに合わないとしても、他のプレイヤーが1人でもコールすればオッズに合うことがわかります。逆に誰もコールしなければあなたが勝ちですね。

上記の例だと、勝負の際には最低でも

SSだけがコールした場合、$90に対して$30のコールとなり、90:30=3:1=33%

この状況になっているはずなので、オッズは70:30でなく、90:30で計算する方が正しいと言えます。もちろんそれ以上に膨らむ可能性もあります。ちなみに、33.0%>31%ですから、このケースはオッズに合いませんでした。レイズは$15にして$25ベットくらいにしてもいいかもしれませんね。

まとめ

オッズ計算は最低限負けないための方法です。必ず勝てる方法ではありませんが、負けないためにも知っておいて損はありません。この通りにやれば大負けは避けられるはずですし、テーブルの性格(アグレッシブ・パッシブ・ルース・タイトなど)を判断することもできるようになります。オッズとアウツが計算できるようになったり、厳格に計算できなくても感覚で覚えることができれば、ポーカーレベルが中級から上級になりますよ。

今回は少し初心者向け内容ではありませんでしたが、テキサスホールデムポーカーの勝負が安定しない人にこそぜひ考えて欲しい内容でした。引き続きためになる記事を更新していきますので、フォローのほどよろしくお願いいたします。

カジペディアに在籍しているライターが執筆したものです。 カジノに詳しいライターが分かりやすく丁寧にご紹介します。


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