映画「テキサスの5人の仲間」でわかるポーカーの醍醐味

「テキサスの5人の仲間」は、1966年に公開されたアメリカの西部劇映画です。ポーカーを中心に展開する物語で、ラストが痛快である、とファンが多い作品です。この映画を通して、ポーカーの魅力に迫ります。

あらすじ

 

「テキサスの5人の仲間」(原題:A Big Hand for the Little Lady/小さな貴婦人の大きな手)は1966年に公開されたアメリカの西部劇映画です。シドニー・キャロルの脚本を、フィルダー・クックが製作、監督した作品で、ポーカーゲームを物語の中心としています。ヘンリー・フォンダ、ジョアン・ウッドワード、ジェンソン・ロバーズなどが出演しており、ラストのどんでん返しが痛快である、とファンの多い映画です。

とあるホテルに西部きってのギャンブラーが集まり、年に1度のポーカーゲームを開いていました。集まった面々は金持ちの葬儀屋「トロップ」、法廷を抜け出してやってきた弁護士の「ヘイバーショウ」、娘の結婚式を中断して駆けつけた「ドラモンド」、牛飼いの「ビュフォード」と、「ウィルコックス」の5人です。
ゲームが盛り上がってきた頃、旅の途中の男「メレディス」とその妻「メリー」、息子の「ジャッキー」が馬車の車輪を直すためにホテルに立ち寄りました。小休止で部屋から出たヘイバーショウと出会ったポーカー狂のメレディスは、ポーカーの話を聞いて目の色を変えました。そんなメレディスはどうにか見物だけでも、とヘイバーショウに頼み込みます。夫のポーカー好きを知っている妻のメリーは、息子を夫の監視役に付けて車輪の修理に出かけていきました。
始めは遠慮がちにポーカーの様子を見ていたメレディスですが、勝負が盛り上がるにつれて我慢できなくなり、息子が止めるのも聞かずにゲームに参加してしまいます。しかも、ゲームの賭金は一家が農場を買うために貯めていたものです。メレディスはあっというまにすってしまい、財産を失ってしまいました。そこに戻ってきた妻のマリーは当然ながら驚きます。貯金をなくしたばかりか、まだゲームを続けようとする夫の姿があったからです。
その時、メレディスが持病の心臓発作で倒れてしまい、医者に連れられて別室に運び込まれていきます。夫がいなくなったメリーはルールも分からないままに、貯金を取り戻すためにポーカーを続行します。

「テキサスの5人の仲間」に見るポーカーの魅力

 

この映画をご覧になったことがある方はご存知かと思いますが、「テキサスの5人の仲間」の魅力は全体のストーリー性と役者の演技、そして夫の代わりにゲームすることになったメリーのポーカーシーンです。
ポーカーにおいて自分の手札を悟られないようにする「ポーカーフェイス」という言葉は、ポーカーをプレイしない人にも広く知られています。ポーカーは相手の手札が見えない分、ブラフ(ハッタリ)を使ったりと心理的な面での駆け引きが多いゲームです。
「テキサスの5人の仲間」で見られる心理的な面での駆け引きは、ベットするお金がないメリーが自分の手札の”役”を担保にして、銀行にお金を借りに行く一連のシーンに見ることができます。
心臓発作で夫が倒れた後、メリーはベットするお金がないので、自分のカードの”役”を担保に銀行からお金を借ります。「自分のカードは銀行からお金が借りられるほどの役である」と他のプレイヤーに思い込ませるためです。
思い込ませる、というのもこの物語、実はメレディスを介抱した医者、メリーがお金を借りた銀行主、夫のメレディス、息子のジャッキー、妻のメリーがグルになっており、彼女らは5名の詐欺グループだったことがラストで明かされます。メリーの仲間である銀行主のバリンジャーは、以前土地の取引でトロップ、ヘイバーショウ、ドラモンド、ビューフォード、ウィルコックスの5名にお金を騙し取られていました。
復讐のため、メリーたちは以下の通りに計画を進めました。

①メレディスがポーカーに加わり大負けする。レイズで金額を釣り上げ、勝負を降りない。
②メレディスのターンで心臓発作で倒れ、医者が登場。本当に危険な状態であると周りに信じ込ませる。
③メレディスの代わりに妻のメリーが勝負を引き継ぐ。この時、手札は他のプレイヤーには決して見せないようにする。
④お金を借りるために銀行へ行き、手札をバリンジャーに見せる。銀行主であるバリンジャーは「この手札には融資価値がある」とハッタリをかまし、他のプレイヤーに絶対に勝てる役なのだと信じ込ませる。と同時に、賭金を倍に釣り上げる。

メリーたちが行った壮大なブラフはこの通りです。メリーのカードは実際には揃っておらず、上記のようなゲーム外での様々な要因を用いて他のプレイヤーに「勝てない」と思わせることに成功。結果メリーは勝利し、失った額のおよそ5倍もの賞金を手に入れました。
通常のポーカーでここまで手の込んだことは行われませんが、この映画のような心理戦を行うことによって、ポーカーはもっと面白いゲームになります。

現在のポーカーのとの違い

「テキサスの5人の仲間」では、賭金がないメリーが銀行にお金を借りに行くシーンが描かれています。しかし最近では、自分の賭金がベットされた最高額に足りない場合、持っているチップ全てをベットしてゲームを続ける「オールインルール」が主流となっていますので、勝負の途中でお金を借りに行くという行為はほとんど行われていません。

海外旅行が好きなアラサー女です。カジノは片手で数えるぐらいしか行ったことありませんが、ポーカーが大好きです!ポーカー関連の情報を提供いたします★


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