ポーカーの役(ハンド)「ストレート」は確率的に強い?弱い?狙うべき?

ポーカーの役(ハンド)における「ストレート」。一般的に普及しているクローズドポーカーでも、カジノやオンラインカジノで流行っているテキサスホールデムポーカーでも、この「ストレート」の使い勝手は正直絶妙です。

まず、5枚使わないと完成しないハンドなので、成立条件はかなり厳しいと言えます。フルハウスならば成立する前の過程で、すでにワンペア、ツーペア、スリーカードである可能性もあり、ある程度の保険が効きますが、ストレートにはそれがありません。多くの場合、ストレートが成立しなければただのゴミ手です。

そのため、ストレートができそうだと感じてもなかなか躊躇してしまいがちです。そこで、今回はストレートの基本中の基本から、実際どのくらいの確率でできるのか、他の役と比較して強いのか弱いのか、どういったタイミングで狙うべきかを徹底的に解説していきたいと思います。

コレを読めばあなたのポーカースキルは少しばかり向上するかもしれません。前半は通常のポーカールールで、後半にはテキサスホールデムポーカーにおけるストレートを解説していきます。

ポーカーの「ストレート」とは?

ポーカーにおけるストレートの条件がわからない方のために改めて解説します。ストレートとは、下記の図における上から3~5行目のハンドを指します。

ロイヤルストレートフラッシュやストレートフラッシュは、いわばストレートの上位版なので、厳密にはストレートとは言いません。また、一番下のように、KからAのつなぐ場合はAが最後にこないと認められません。したがって、ストレートは数字の並びが

  • A-2-3-4-5
  • 2-3-4-5-6
  • 3-4-5-6-7
  • 4-5-6-7-8
  • 5-6-7-8-9
  • 6-7-8-9-10
  • 7-8-9-10-J
  • 8-9-10-J-Q
  • 9-10-J-Q-K
  • 10-J-Q-K-A

の10通りのいずれかで、スーツ(マーク)がバラバラであることが条件となります。

またストレートの中でも強弱があり、ストレートハンドの中で一番大きい数字が大きいほど強くなります。ただしこれも例外があり、A-2-3-4-5のストレートは、Aを1として考えるため5のストレートとして扱います。一方10-J-Q-K-Aは1ではなくAのストレートとして扱うので、最も強いストレートです。改めて並べると、下に行くほど強くなります。

  • A-2-3-4-5 (5のストレート)
  • 2-3-4-5-6(6のストレート)
  • 3-4-5-6-7(7のストレート)
  • 4-5-6-7-8(8のストレート)
  • 5-6-7-8-9(9のストレート)
  • 6-7-8-9-10(10のストレート)
  • 7-8-9-10-J(Jのストレート)
  • 8-9-10-J-Q(Qのストレート)
  • 9-10-J-Q-K(Kのストレート)
  • 10-J-Q-K-A(Aのストレート)

テキサスホールデムポーカーなどでは、ストレートハンドが相手のストレートに負けて悔しい思いをすることがよくあるので、これは絶対に覚えておいてください。

ポーカーの「ストレート」って強いの?

ポーカーのストレートの強さですが、これに関しては完成確率から考える方法と、実際にプレイしているプレイヤーが肌間で感じる強さと少し差があります。前述の通り、ストレートを狙う場合多くの場合で成立しなければハイカード(ワンペアより弱いのハンド)で終わってしまうため、勝負自体に踏み切れないからです。

ポーカーのハンドの強さは完成確率が低いほど強いので、「ストレート」はスリーより強く、フラッシュやフルハウスより弱いです。こちらに関しては、ポーカーのハンド一覧の記事を読んでいただく方が良いので、リンクを貼っておきます。

一般的なポーカーの場合

※記事作成中

テキサスホールデムポーカーの場合

一般的なポーカーでの「ストレート」の完成確率は?

さて、少し算数の勉強を初めたいと思います。一般的なポーカーの場合よくあるルールは、

  1. 最初に5枚が配られる
  2. 1回だけ0~5枚の任意の枚数を捨てて山から拾う(交換)
  3. 完成したハンドの強弱を競う

がポピュラーかと思います。まず、(1)の段階でストレートが揃う確率を考えてみましょう。前述の通りストレートは10通りあり、4種類のスーツいずれかで5枚のカードが連続している必要があるので、10×45(全スーツ分)で10,240通りのストレート(ストレートフラッシュ含む)があります。

ここからストレートフラッシュを除外するため、10×4をマイナスします。10,240-40=10,200が純粋なストレートの数です。これを52枚のカードから5枚を選んだ組み合わせの総数で割ります。C(コンビネーション)という公式を使います。52C5=2,598,960通りあります。10,200/2,598,960=0.0039246…つまりだいたい0.39%となります。

C(コンビネーション)とは、異なるn個のものからr個を選ぶ組み合わせの総数nCrを求めます。参考サイト:https://keisan.casio.jp/exec/system/1161228812

0.39%と考えるとほとんど可能性が見えませんが、実際には(2)の「1回だけ0~5枚の任意の枚数を捨てて山から拾う(交換)」が重要です。これはケースバイケースで確立が違います。ストレートを作るため、何を残すかがカギとなります。

一般的なポーカーでストレートを狙うコツ「ストレートドロー」

ストレートドローのドローとは、あと1枚あれば特定のハンドが完成するという意味です。ストレートドローなので、あと1枚でストレートになるハンドを言います。たとえば、上記の(1)の段階で以下のようなハンドだったとしましょう。

この場合、[Q]を交換し、以下の[?]に入るカードを引くことができればストレートの完成です。

では、[?]に入るカードは何があるでしょうか?各種スーツの2と7なので全8枚([2][2][2][2][7][7][7][7])ですね。さらに、すでに5枚([3][4][5][6][Q])は存在が明らかなので、残り47枚から8枚のいずれかを引ける確率を計算すればいいですね。8÷47=0.170213…17.02%です。

6回に1回以上ですが、どうでしょうか?これでも上記のストレートドローが最も成立確率の高いストレートドローです。ストレートもなかなかの難易度であることがわかったかと思います。同じように、ストレートに必要なカードがあと何枚かを割り出せば成立確率が求められますので、簡単な表にしてみましょう。

現在のハンド 交換で引きたいカード アウツ 確率
8 17.02%
4 8.51%
4 8.51%
8,8 2.96%
4,4 0.74%
4,8,8 0.25%

このように確立で見れば明らかなように、基本的に“あと1枚でストレート”という状況以外ではストレートを狙うべきではありません。とくに最後のケースは、何をどうするにもどうしようもないようなハンドですが、仮に[A]以外の4枚を交換するか、素直にフォールドする方が正解と言えます。

テキサスホールデムポーカーでの「ストレート」の完成確率は?

ここからはテキサスホールデムポーカーの場合です。テキサスホールデムポーカーは、最初にホールカードと呼ばれる2枚のカードからスタートします。

またテキサスホールデムポーカーの場合、最終的に7枚のカードでストレートハンドを完成させればいいので、5枚だけで完成させるよりは確率的に簡単です。(ただし、その分フラッシュやフルハウスも簡単なのでうまみはありません)

テキサスホールデムポーカーはジョーカー2枚を抜いた52枚からランダムに7枚取り出します。このときできる抽出パターンは全部でC(52,7)という計算式で求められ、その答えは133,784,560通りです。

(中略)

ストレートはもっとも計算が複雑です。パターンは6,180,020通りで、確率に直すと4.62%です。

引用元記事はこちら→

5枚の場合の0.39%と比べると4.62%はかなり出やすいと言えます。

しかしテキサスホールデムポーカーではプリフロップで2枚、フロップで5枚、ターンで6枚、リバーで7枚と徐々にカードがオープンされ、その都度フォールド(降りる)という選択肢があるため、結果的にストレートになっていたようなハンドでも勝負を諦めることが実に多いのです。※用語がややこしいという方は、テキサスホールデムポーカー用語のページで詳しくご確認ください。

テキサスホールデムポーカーでストレートを狙うコツ「コネクター」

ストレートを狙う場合、この2枚のホールカードが連番であることが望ましいですね。ホールカードが連番になっていることをコネクターコネクテッドと呼びます。

コネクターの例

上記は、代表的なコネクターのホールカードの例です。もちろん、これら以外にもたくさんのコネクターがあり、ホールカードがコネクターになる確率は15.686%(52枚から1枚引き、2枚がその1枚の両隣の数字である確率は8÷51で求めることができます)となります。

ただし、注意が必要なのはコネクターはコネクターでも、良いコネクターと悪いコネクターがあるということです。これを知らずに「コネクター=ストレートを狙う」と意識してしまわないように、詳しく解説します。

ストレートの確率を高めてくれる「コネクター」の種類

コネクターがストレートになるには、連番となる数字のカードをつなげなくてはいけません。しかし、前述の通り、ストレートでK-Aをつなげることは特定の場合を除き認められないため、以下の表のような評価になります。

コネクター ストレート数(通り) 必須
4種256通り 0枚

3種192通り 1枚

2種128通り 2枚

1種64通り 3枚

コネクターが端に寄っているとオレンジの[?]が必須となります。また、以下のような場合をギャップ、ギャップコネクターと言います。

コネクター ストレート数(通り) 必須
3種192通り 1枚
2種128通り 2枚

ギャップコネクターの場合、オレンジの[?]が必須のため、ストレート通り数こそ同じでも完成確率はグッと下がります。ギャップコネクターの場合、オレンジのカードが1枚なら単にギャップ、ワンギャップと呼び、2枚ならツーギャップと呼びます。

初心者が「ストレート」を狙うには

といったように、コネクタにもいろいろあるわけですが、初心者のためにザックリとした結論を申し上げると、上記の中ではこのパターンに該当するコネクター以外でストレートは狙うべきではありません。つまり、4~Jによって構成されるコネクターならチャンスアリとおぼえましょう。

実際、書籍やサイトでも4~Jによって構成されたコネクターを前提にストレートの確率計算をしている場合が多くあります。それくらい、その他のコネクタは望みが薄いということでもあります。

また、このようなコネクターで仮にスーテッド(マークも同じ)だったとしても、「ストレート(あるいはフラッシュ)が狙える」と考えることは正しくありません。初手のアクションは、ブラインドベット額以上ならフォールドの方が無難です。あとは、その後のフロップ次第です。

「ストレート」をフロップから狙うには?

テキサスホールデムポーカーでは、フロップと呼ばれるベッティングラウンドで3枚のコミュニティカードを公開されます。手銛の2枚のホールカードと加えて、計5枚が明らかになります。前述の通り、4~Jのコネクターからの手変わりを狙っていきます。

フロップで「ストレート」になる確率

フロップでは新たなカードが3枚コミュニティカードとしてオープンになるわけなので、コネクターの左右隣を3回連続で引く確率を求めます。このホールカードでいうと、何らかのスーツの3か6の8枚のどれか1枚を引けばいいですね。50枚から3枚引く場合の総数は50C3=19,600通りあります。上記の表で説明したように、ストレートが成立するパターンは256通りなので、256÷19,600=0.01306…1.30%です。

正直あまり望めない確率です。実際にはフロップではストレートドローになるケースが多いので、以下ではストレートドローになる確率の解説をします。

ガットショット(インサイトストレートドロー)とは?

先にダメなストレートドローを紹介します。それがガットショットやインサイトストレートドローと呼ばれるストレートドローで、下記図のような歯抜けな状態を指します。

こちらの場合、[7]を引けばストレートになりますが、これは可能性が低く初心者向けではありません。もしラウンドがチェック、チェック、チェックと進み、ベットが少額ならば降りる必要はないですが、高額なレイズ合戦に付き合える確率ではありません。

ガットショット(インサイトストレートドロー)がストレートになる確率は?

ターンとリバーで47枚中の4枚の[7]を1枚引く可能性は、ターンでは4÷47=0.085106…8.51%、リバーでは4÷46=0.086957…8.70%です。一見悪くなさそうですが、ストレートになる確率は0.086957×(1-0.085106)+0.085106=0.164662…16.47%です。

基本的にはガットショットの判断は上級者でも難しいといえます。初心者はタイトなプレイ(勝ち目が低いときは勝負から早めにフォールドすること)を推奨されるので、ガットショットでストレートは狙わない方が良いか、狙うとしてもレイズが入ったら即フォールドがおすすめでしょう。

OESD(オープン・エンド・ストレート・ドロー)とは?

OESD(オープン・エンド・ストレート・ドロー)は、開始と終了のいずれか1枚があればストレートが成立するというドロー状況です。のように、何らかのスーツで2か6を引けばストレートが成立します。このOESDになる可能性を計算するのは少し複雑ですが、ザッと計算してみるので興味のある方は考えてみてください。興味のない方は結論までスキップしましょう。

コネクターがOESDになる確率計算方法

からになる例で考えましょう。ストレートなので、スーツはなんでも良いですね、[2][3][x]を残る50枚から引く可能性を考えます。

  1. 1枚目で[2]か[3]を引く可能性=8÷50=0.16
  2. 2枚目で[2]か[3]のいずれもう1枚を引く可能性=4÷49=0.08163…
  3. 3枚目で[1][2][3][6]以外(ブランク)を引く可能性=34÷48=0.70833…
  4. 0.16×0.08163×0.70833=0.00925…
  5. (1)~(4)の手法で、2枚目にブランクを引いたケースと1枚目にブランクを引いたケースも計算する((8÷50)×(35÷49)×(4÷48)=0.00952…と(36÷50)×(8÷49)×(4÷48)=0.00980…)
  6. ペアができた可能性を考えないならこれらを足す(0.00925+0.00952+0.00980=0.02857)
  7. [2][3]を引く次のケースを追加する([2][2][3],[2][3][2],[2][3][3],[3][2][2],[3][2][3],[3][3][2]の6パターンで(6×(4×4×3)÷(50×49×48))=0.00245…)
  8. (6)と(7)を合わせると、特定のストレートドローになる確率が出る(0.02857+0.00245=0.03102で3.10%
  9. の場合、OESDになりうるパターンは[2][3]を引くパターンの他に、[3][6]、[6][7]の計3パターンなので、3.10×3で9.30%となる

からのようなOESDになる可能性は9.30%です。しかし、もう一つ考えなければならない例外的なケースがあります。それはダブルガットショット(ダブルベリーバスタードロー)と呼ばれるストレートドローです。

ダブルガットショット(ダブルベリーバスタードロー)とは?確率計算方法は?

から、フロップでになったとしましょう。は[2]か[6]、は[3]か[7]を引けばストレートになりますので、成立確率はOESDと同様です。このようなストレートドローをダブルガットショットと呼びます。

これらになりうる[1][3][6]か[2][6][8]かをフロップで残る50枚から引く可能性を考えます。式は、2×((12÷50)×(8÷49)×(4÷48))=0.00653…0.65%となり、0.65+9.30=9.95%となります。

OESDおよびダブルガットショットがストレートになる確率

結論4~Jのコネクターから、OESDもしくはダブルガットショットといった、もっとも確率の高いストレートドローのハンドになる確率は、約10%あることになります。そこから、ターン・リバーでストレートが成立する可能性は、一般のポーカーと同じかほぼ同じです。

ターンの場合は8÷47=0.170213…17.02%、リバーの場合は8÷46=0.173913…17.39%です。リバーの場合は、すでにストレートになっている確率を除外するため、フロップからリバーまでにストレートになる確率は、0.173913×(1-0.170213)+0.170213=0.314524…31.45%となんと3割強といえます。

初心者はとりあえずこうしよう(まとめ)

初心者のためのベストなアクションは、4~Jのコネクターならひとまずブラインドベット額でコールし、フロップでOESDかダブルガットショットなら、31.45%の確率でストレートになるので、(あとは相手次第ですが)十分勝負ができるハンドと言えるのではないでしょうか?

OESDかダブルガットショット以外ならフォールドすればいいですし、100回1回以上はフロップでストレート確定になります。まとめると以下のようになります。

  • 4~J以外のコネクター(コネクターとは言わない)でストレートは狙わない
  • 4~JのコネクターでもフロップがOESDかダブルガットショット以外ならストレートは狙わない
  • フロップでOESDかダブルガットショットなら、31.45%の確率でストレートになる
  • 4~Jのコネクターは100回に1回以上の確率で、フロップでストレートになりうる

以上、少しむずかしいストレートの解説でしたがいかがでしたでしょうか?

ストレートをうまく作れるかどうかは、ポーカーゲームの結果を左右します。慣れないうちはシンプルに考えると良いので、↑を丸暗記しておくのがオススメです。みなさんもこれを参考にして、ストレートを華麗に決めましょう!

カジペディアに在籍しているライターが執筆したものです。 カジノに詳しいライターが分かりやすく丁寧にご紹介します。


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