【北海道IRショーケース】自治体ブースレポート 苫小牧を中心とした誘致状況

さる2019年1月10日に北海道札幌市で開催された「第1回北海道IRショーケース」(以降IRショーケース)へ取材に行ってきました。

本記事はそのレポート記事となります。そのほかテーマごとのレポートと、まとめ記事を作成しております。以下のページをご覧ください。

 

 

北海道IRショーケース 自治体ブースレポート

北海道IRショーケースのまとめ記事でもご紹介した通り、企業と自治体がそれぞれブースを設けていました。

企業ブースに目が行きがちですが地方自治体によるブースがいくつか展示されておりました。特に北海道で本命といわれている苫小牧市のブースでは、誘致予定地を含め様々な情報が公開されていました。

本記事では地方自治体のブース紹介を中心としたレポートを行えればと思います。

 

【自治体ブースレポート】苫小牧市のブース 官民合わせたスクラムでIR誘致に臨む

 

一番最初にご紹介するのは、苫小牧市のブースです。

苫小牧市からは北海道WHITE IRという苫小牧IR推進協議会、苫小牧市、苫小牧商工会議所の合同で設置したブースと、苫小牧観光協会と苫小牧立地企業によるブースが出展されていました。
なお、苫小牧のIR誘致状況に関しては以下の記事で解説しています。

 

 

ともに地方のゆるキャラや自治体紹介をしていましたが、特に目を引いたのは建設予定地域です。

 

上の2枚の写真は、建設予定地の地図と航空写真。航空写真を見ていただく分かりますが、該当のエリアは非常に自然豊かな地域です。

ここは苫小牧市植苗地区といわれる場所で地図上にあるウトナイ湖を含めた非常に自然豊かな地区です。

ウトナイ湖を含めたエリアは国際的な自然保護条約であるラムサール条約に登録されており、自然保護に関しては非常に厳しい制約のある地域ですから、「自然との共生」をテーマにしたIR構想がカジノ運営企業より提案されているのも納得ですね。

新千歳空港に近接する苫小牧市植苗の民有地を建設予定地とし、「自然共生型IR」をコンセプトにハイクラスのホテルやショッピングモール、レストラン、カジノ場、温泉施設など国際リゾート施設を整備するという内容。

また、見ていただくとわかる通り、植苗地区は苫小牧の東端、千歳空港と隣接したエリアにあります。植苗地区には居住エリアももちろんありますが、基本は森と湖に囲まれた自然豊かなエリアとなり、もう1つ、地図上にもある苫小牧東部開発計画(通称苫東)の建設破綻の際に手つかずのまま残ってしまったエリアともいわれています。

苫東は、バブル期における日本でも最大クラスの大規模破綻第三セクター事業として知られており、この結果この地域には手つかずの自然や工業用地、宅地が多く残る結果となりました。

これにより、地図にもある

  • 陸=高速のインターや、特急停車駅のそば
  • 海=大型客船が寄港可能な港湾
  • 空=国際空港である新千歳空港

のいずれからも近いという輸送経路で地の利がありながらも、豊かな自然と手つかずの土地が残った稀有な地区として存在しているのが、苫小牧市植苗地区となります。

すでにハードロック・ジャパンのようにド派手な建設プランを提示しているIR運営企業もありました。

 

【自治体ブースレポート】釧路市・留寿都村


次にご紹介するのは、釧路市(くしろし)と留寿都村(るすつむら)のブースです。ただ、残念ながらこの自治体ブースに関しては、活気があまりありませんでした。その理由は

 

カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の本道誘致の是非を検討中の道がまとめた「IRに関する基本的な考え方」素案(たたき台)の内容が21日、分かった。▽北海道IRの基本コンセプト▽優先すべき候補地▽社会的影響対策の方向性▽IRに関する基本的な考え方(まとめ)―の4章で構成。優先すべき候補地では「IRを誘致する場合、苫小牧市を優先候補地とすることが妥当」と明記した。素案は26日に開く道議会の食と観光対策特別委員会に示す。

こちらのニュースにある通り、2018年11月に北海道より苫小牧を優先するとの報告が上がってしまったためです。

IR法により、1都道府県に対して1地域までしか誘致できないIRにとって、これは事実上の敗北宣言に近い報告でした。そのためか、両自治体ともにあまり熱があるように見えませんでした。

両自治体の詳細は以下で解説しています。

 

【自治体ブースレポート】胆振・日高観光PRブース 東胆振地震からの復興をPR

最後にご紹介するのは胆振・日高観光PRブースです。
とその前に、9月に大地震に見舞われた東胆振地域ですが、そもそも胆振・日高という地域名に関して道外の方はお詳しくないと思いますので、少しご紹介します。
北海道は他の都府県に比べ広大な地域のため、道の中にさらに総合振興局(以前は支庁)といわれる行政組織がありました。これは複数の市町村が所属する組織で、組織名には市町村名以外(例外もありますが)の地域名があてがわれるようになっています。
北海道にはこの総合振興局が10以上あり、胆振・日高はそれぞれ総合振興局名となっている地域を指します。
胆振地方は室蘭市を中心とする西胆振と、苫小牧市を中心とする東胆振地域で構成されています。日高地方は浦河町・新ひだか町を中心とした地域で構成されており、馬産地として有名です。

この東胆振と日高は近隣した地域となっていました。そして昨年の9月、東胆振地震により、胆振管内の厚真町、早来町、むかわ町、日高管内の平取町、日高町門別では震度6以上の大規模の揺れに見舞われ、多くの人命と建物の被害に見舞われました。
本ブースでは地震から4か月が経過し、元気になった同管内のPRを行っていました。

まとめ

自治体ブースの出店は多くありませんでしたが、その中で苫小牧の誘致はかなり進んでいる印象を受けました。アクセス面を考えた際、国際空港である新千歳空港から車でわずか5~10分程度というアクセスの良さは、非常に大きな強みになると感じられました。
北海道担当の筆者は引き続き苫小牧を中心としたIR誘致の動きを今後も見過ごすことなくお伝えできればと思います。

カジペディアに在籍しているライターが執筆したものです。 カジノに詳しいライターが分かりやすく丁寧にご紹介します。


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