日本経済新聞社が主催する「統合型リゾートセミナーin北海道」に行ってみた!

2019年3月5日、日本経済新聞社が主催する「日経統合型リゾートセミナーin北海道」というイベントが札幌で開催されるということで、カジペディアスタッフが実際に足を運んでみました!

本記事ではそこで話していた内容や様子、登壇者の発言など、イベントのあれこれを徹底的にレポーティングします。

 

日経統合型リゾートセミナーin北海道とは?

日経統合型リゾートセミナーin北海道は、現在一気に進んだIR整備法案(カジノ法案、統合型リゾート法案)を誘致することで期待される地方経済の活性化や、いまだ不透明であるギャンブル依存症などの課題からみられる「IR成功のカギ」を議論するイベントです。

各専門分野のキーパーソンが実際に登壇し、これから日本が目指すべき将来像なんかも話されるとのこと。

以下でイベントの概要と登壇者一覧を記載しています。

 

日経統合型リゾートセミナーin北海道の概要

開催日時 2019年3月5日(13:30~17:40)
会場 ロイトン札幌
定員 200名
主催 日本経済新聞社
後援
  • 北海道
  • 苫小牧市
  • 釧路市
  • 留寿都村
  • 北海道新幹線 × nittan地域戦略会議
協力
  • 苫小牧統合型リゾート推進協議会
  • 苫小牧民報社
  • 苫小牧商工会議所
協賛
  • シーザーズ・エンターテインメント
  • ハードロック・ジャパン
  • メルコリゾーツ&エンターテインメント
  • モヒガン・ゲーミング&エンターテインメント
  • ラッシュ・ストリート・ジャパン
  • アクセンチュア
  • コスモグラフィック
  • 大成建設
  • 東急不動産
  • 野村不動産
特別協賛 クレアベスト

 

登壇者は?

石破茂 衆議院議員をはじめ、アルティラマカオ、シティ・オブ・ドリームス・マニラなど、いくつもの世界規模IRを運営するメルコリゾーツ&エンターテインメントの事業開発ディレクター「熊谷 峻平」など、世界のIRに精通する人物も数多く登壇します。

  • 石破 茂(衆議院議員)
  • 井手 憲文(日通総合研究所 会長 / 元観光庁長官)
  • 遠藤 連(北海道議会 議員)
  • 吉見宏(北海道大学大学院経済学研究院教授)
  • 小林 篤史(有限責任あずさ監査法人 パートナー)
  • ジャン・ジョーンズ・ブラックハースト(シーザーズ・エンターテインメント 上級副社長)
  • アド・マチダ(ハードロック・ジャパン 代表取締役社長)
  • 熊谷 峻平(メルコリゾーツ&エンターテインメントジャパン 事業開発ディレクター)
  • クリストファー・ジョーンズ(モヒガン・ゲーミング&エンターテインメント コーポレートファイナンス バイスプレジデント)
  • ニール・ブルーム(ラッシュ・ストリート 共同創業者兼会長)
  • 西村 直之(日本SRG評議会 代表理事)
  • 赤池 学(ユニバーサルデザイン総合研究所 所長)
  • 石森 亮(苫小牧商工会議所 副会頭)
  • 上野 正雄(アクセンチュア 戦略コンサルティング本部 マネジング・ディレクター)
  • 小磯 修二(地域研究工房代表理事、元釧路公立大学学長)

 

日経統合型リゾートセミナーin北海道レポート

統合型リゾートセミナーin北海道

3月5日(火)札幌にて、日本経済新聞社主催 日経統合型リゾートセミナー in 北海道が開催されました。

 

開会の挨拶は衆議院議員 石破茂氏より

開会にあたり、講師を代表して衆議院議員石破茂氏より基調講演「日本型IRと北海道が目指すべき姿」というタイトルで講演が行われました。

そのなかで石破氏は

「人口に関して国内は減少傾向で、特に北海道は出生率が国内でも低く、今後日本で一番人口が減ると考えられる。社会保証の負担も大きくなる。さらにその状況で地方創生がうまくいかなった場合、国がたち行かなくなる。
IRは反対意見も多い。日本にはギャンブル依存症が4%程度おり、そこでさらにカジノかというのは納得できる。そもそもIR法案というのがわかりずらい。カジノ法案でも本質に沿っていない。名称を変えることもありだと考えている。
IRの建設や運営が東京、海外資本のみで構築される状況ではいけない。地元がいかに入るかが大事。地元が知恵をだし、地元の力でIRが開発運営されることを期待する」

と述べ、このIR誘致において地元が積極的に力を発揮することの重要性を強調しました。

 

IRが切り拓く北海道新時代~地域活性化と経済波及効果~

  • 井手憲文 氏(日通総合研究所 会長 / 元観光庁長官)
  • 遠藤連 氏(北海道議会 議員) 
  • 吉見宏 氏(北海道大学大学院経済学研究院教授)
  • 小林篤史 氏(有限責任あずさ監査法人 パートナー)

1つ目のパネルディスカッションでは「IR誘致が地域活性化や経済にどのような波及効果を起こすのか」という点について、講師陣より以下のような提案が行われました。

地域活性化について

井手氏「オンリーワンの施設を作ることが最重要」

遠藤氏「北海道は非常に広い。いかに快適に移動できるか、空港民営化などもふまえ考える必要がある」

吉見氏「海外富裕層にむけ、どう道内全域で取り組んでいくかが重要」

経済波及効果、投資に関して

遠藤氏「現在すでに人材不足、法改正も含め対応が必要。また知事がどう考えるかも非常に重要になってくる」

井手氏「IRは観光業以外にも影響が大きい。それ以外の業界も含めた大きな雇用と人口の流入が望める」

吉見氏「北海道らしさを突き詰めてビジネスを構築することが成功の鍵となる」

最後にモデレーターの小林氏より「道内に限らず国内で連携することが新たなチャンスを生み出す」という意見で締めとなりました。
 

協賛社プレゼンテーション

  • ジャン・ジョーンズ・ブラックハースト氏(シーザーズ・エンターテインメント) 
  • アド・マチダ氏(ハードロック・ジャパン)
  • 熊谷峻平氏(メルコリゾーツ&エンターテインメント ジャパン)
  • クリストファー・ジョーンズ氏(モヒガン・ゲーミング&エンターテインメント)
  • ニール・ブルーム氏(ラッシュ・ストリート)

世界でも数々のIRを実現、そして成功させている上記5社によるプレゼンテーションでは、北海道の強みを活かしたIR構想を強調しつつ、以下のように述べました。

シーザーズ・エンターテインメント 北海道らしさを追及したリゾート作りをイメージビデオを交え説明。
ハードロック・ジャパン 北海道を最優先地域と定め、地域住民の理解を得るため雪まつりへの協賛や無料ライブなどを行った。雪まつりの雪像が初音ミク(札幌に本社を置くクリプトン・フューチャー・メディアのバーチャルアイドル)と戸山香澄(リズムアプリゲーム「BanG Dream!」の主人公)だった理由は日本の音楽へのリスペクト。IRに対する反対意見もふまえ、来月苫小牧にIRセンターを作り、より一層地域住民への啓もうに励む。
メルコリゾーツ&エンターテインメント ジャパン 財務体質の健全性とプレミアム層への強みを強調。プレミアム北海道を目指す。
モヒガン・ゲーミング&エンターテインメント ゲーミング以外の部分での施設を充実させ、雇用や税収による地元へ貢献をアピール。
ラッシュ・ストリート 共同創業者で会長であるニール・ブルーム氏が直接プレゼンを行った。雇用など副次効果の説明とともに、候補地である苫小牧に対して、地域の祭りであるスケート祭りへの協賛などを通し理解を求めるとともに、IR候補地として非常に期待していると強調。

 

地域振興とサステナビリティ~域内外リソースとの融和と共生~

  • 小磯修二 氏(地域研究工房代表理事、元釧路公立大学学長)
  • 石森亮 氏(苫小牧商工会議所 副会頭)
  • 赤池学 氏(ユニバーサルデザイン総合研究所 所長)
  • 上野正雄 氏(アクセンチュア戦略コンサルティング本部 マネージングディレクター)

セミナーの最後、パネルディスカッション二つ目は「地域振興とサステナビリティ~域内外リソースとの融和と共生~」です。全体的に「苫小牧の実行」と「地域との共生」がIR成功の秘訣であると伺える内容となりました。

 

小磯氏「企業投資に期待」

元釧路公立大学学長である小磯修二氏は以下のように述べ、企業投資に期待をしているとのことでした。

「滞在型観光へ向けてIRは非常に有効だが社会的懸念は払拭できない。それをどうするか。候補から苫小牧を選んだのは交通の便と土地の需要。ギャンブル依存はこれからしっかり行う。特に既存の問題も取り上げる。またインバウンド戦略に関しては季節要因が大きくのと道央に集中しすぎているのが問題。季節によらず各地域に発展をもたらせるものが必要。」

また、石森氏が提示したHOKKAIDO WHITE_IRのコンセプトムービーに対し「苫小牧だけではない発想がすでに苫小牧市がわからでているのが非常によいとおもう。その点も含め海外からの投資で道内全域で結果を出すことが大事」

 

石森氏「観光、産業ともに誘致は可能」

石森氏からはHOKKAIDO WHITE_IRのコンセプトムービーと共に観光と産業での誘致が可能であることをまとめ、地元との連携がIR成功のカギであることを強調。

「世界に通用する産業と工業があり、港湾の利があることでさまざまな可能性が生まれる」

「地元との連携以外成功はない。まちづくりの絵を描いている最中」

 

赤池氏「富裕層を取り込むコンセプトが必要」

苫小牧のリゾート構想に関して述べていた赤池氏からは、ユニバーサルデザインの観点から以下のように述べ、世界の富裕層に共感してもらえるコンセプトが必要であることを強調しました。

「苫小牧のIRが地場の産業で海外と繋がられるようなものがよい。特に海外富裕層は大都会にあるコンクリート的なものではなく、木のぬくもりを感じるようなものに興味を抱いている。北海道の森林資源の有効活用が望まれる」

「地元の中でもフットワークのある人材の投入と海外のベンチャーキャピタルによるビジネスの構築が必要」

 

協賛社の展示物

ラッシュ・ストリート ジャパン

北米最大の不動産デベロッパー「JMBリアリティ」、不動産ファンド事業運営会社のウォルトンストリートキャピタル、そしてIR事業開発をおこなうラッシュストリートの専門性を融合した日本のIR事業会社「ラッシュ・ストリート ジャパン」の展示物です。

 

シーザーズ・エンターテイメント

こちらはアメリカのカジノホテルチェーンである「シーザーズ・エンターテインメント」の展示です。

現在はラスベガスに9つ、その他の国では53のホテル、リゾート、カジノを運営しています。本日のIRセミナーでは、こちらのシーザーズからジャン・ジョーンズ・ブラックハースト(上級副社長)が登壇する予定です。

 

メルコリゾーツ&エンターテイメント

統合型リゾートセミナーin北海道

こちらは、マカオにあるアルティラ・マカオやシティ・オブ・ドリームスなど世界でも超有名なIRを手掛ける「メルコリゾーツ&エンターテイメント」の展示です。

メルコからは熊谷 峻平 氏(メルコリゾーツ&エンターテインメントジャパン 事業開発ディレクター)が登壇します。

 

ハードロック・ジャパン

統合型リゾートセミナーin北海道

以前、北海道IRショーケースレポートでも紹介した「ハードロック・ジャパン」の展示もありました!

IRショーケースにてたくさんの小物を来場者に渡していたことが非常に記憶に残っているのですが、今回もこんなICカード入れを配布していました。
ハードロック

 

モヒガン・ゲーミング&エンターテインメント


アメリカが本国となる「モヒガン・ゲーミング・アンド・エンターテインメント」のブースです。


この木箱の中にUSBメモリーが入っており、その中にモヒガン社のPRビデオがはいっておりました。木箱自体もちょっとした小物入れにもなり今回各社の用意した配布物の中では1番コストがかかっている印象です。

 

まとめ

今回、札幌市で開催された「日経統合型リゾートセミナーin北海道」のようなIR誘致に関するイベントは、北海道がIR誘致の力を入れている間、今後も定期的に開催される見込みです。
北海道関連のIR情報はカジペディアでは特に重点的に扱う予定です。北海道在住のライターとともにカジノが合法化したことによるメリットやデメリット、そして現在の進捗状況や懸念点の対策、そんなIR誘致にまつわる情報をこれからも発信していきたいと思います。

 

カジペディアに在籍しているライターが執筆したものです。 カジノに詳しいライターが分かりやすく丁寧にご紹介します。


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