苫小牧のIRライセンスを狙う「ラッシュ・ストリート・ジャパン」とは?

2018年12月5日、北米のIR事業会社ラッシュ・ストリートがラッシュ・ストリート・ジャパン合同会社の設立と共に、現在議論されている日本の統合型リゾート市場に参入することを発表しました。

当企業はすでに苫小牧市へのIRライセンス取得にも動いており、3月5日、札幌で行われた「統合型リゾートセミナーin北海道」にも協賛しています。

 

ラッシュ・ストリート・ジャパンとは?

ラッシュ・ストリート・ジャパンは、北米最大の不動産デベロッパーの一社であるJMBリアリティと不動産ファンド会社であるウォルトン・ストリート・キャピタル、エンターテイメント事業を手掛けるラッシュ・ストリート、それぞれの専門性と知見を融合し、日本を拠点に活動するIR事業会社です。

ラッシュストリートジャパン公式ページでは上記の記載がありましたが、これでは少し説明不足ですので、もう少しかみ砕きつつ、順を追って解説していきます。

 

そもそもラッシュストリートとは?

ドレコフとブルーム

左:Drehkoff, Tim 右:Bluhm, Neil

ラッシュストリートとは、過去50年以上にわたり、アメリカ、メキシコ、カナダ、オーストラリア、南米など世界各国で成功を収めた不動産デベロッパーです。

不動産デベロッパーの「ニール・ブルーム」、金融業界での経験をもつ「グレッグ・カーリン」のもと、1990年半ばに設立されました。

現在は、長年にわたって積み上げられた安定する経営基盤をもとに、現在は北米のIR市場のなかで最も優れたIR企業へと成長しています。

不動産デベロッパーとは?
大規模な宅地開発、リゾート開発、都市開発、都市再開発、インフラの整備などを行う企業のこと。不動産デベロッパーにも、財閥系、私鉄系、金融・商社系、ゼネコン系、独立系などいろいろなタイプがある。大規模な街づくりを行うため、非常に高い能力が求められる。

 

ラッシュストリートが思い描く街

ラッシュストリートの「思い描く街」は、レストランや高級ブランド、ラウンジ、ホテルが立ち並ぶような、人を魅了する活気ある空間としています。

この度の日本初のIR(統合型リゾート)もそうですが、それ以外にも様々な街の発展に取り組んでおり、わたしたちが感動する空間をつぎつぎと創り上げた、実績ある企業です。

 

そのラッシュストリートが日本へ進出

現在の日本では”カジノ法案”と題される「統合型リゾート整備法案(以下:IR法案)」の進みが日々加速していますが、ラッシュストリートが数年前から練っていたアジアへの進出を踏まえ、次の土地として選んだのがここ日本です。

といった背景のもと、ラッシュ・ストリート・ジャパンが昨年の12月5日に設立。その日本初となるオフィスは苫小牧に開設しました。

この流れからも分かるように、現在はIR候補地として名が挙がっている「北海道・苫小牧市」のIRライセンスを狙っており、直近では「まこまいスケートまつり」「日経統合型リゾートセミナー in 北海道」など、数多くのイベントに協賛しています。

 

ラッシュストリートはこれまでアジア市場の参入を避けていた

先程も初回したラッシュストリートの共同創業者兼会長「ニール・ブルーム」が、苫小牧オフィスの開設に伴い、以下のように述べていました。

「日本は私たちにとって非常に魅力的な市場です。私たちが掲げるビジョンや価値観に真にかなうものを手掛けることができると確信するまで、アジア市場参入は意図的に避けてきました。今回は、地域のみなさまとのパートナーシップを強く意識し、ご要望に沿った、持続可能な IR の開発・運営に、わたしたちが持つ専門的な知見と経験を全力で注ぎます。苫小牧に IR を開発することで、苫小牧や北海道が経済的な観点から発展するだけでなく、世界随一の観光地へと変革を遂げることができるよう努めて参ります。」

とのことで、海外から見る日本は「魅力的な市場だということ」、そしてこれ程までの成功例をもつラッシュストリートでさえ「アジア市場の参入は避けていたということ」が判明。

しかし、このコメントを逆からとらえれば「真にかなうものを手掛けることができると確信したから日本へ参入した」とも言え、ラッシュストリートの準備はほぼ整っているとみられます。

 

ラッシュ・ストリート・ジャパンが描くIR構想とビジョン

 

地域の特色をフル活用したIR

ラッシュ・ストリートが得意とするIRは「地域の特色をフル活用したリゾート施設」です。

以下、カナダ・オンタリオ州ナイアガラ・フォールズ市に建設されたIR「フォールズビュー・カジノ・リゾート」を見ても、思わず「そこしかない!」と言いたくなるようなナイアガラの滝を独占する位置に建てられ、いまでは地域のランドマークとなっています。

フォールズビュー・カジノ・リゾート

フォールズビュー・カジノ・リゾート

この大自然と一体化した構想は、その他のホテルやリゾートでも同様です。

もし、苫小牧にIRが建設されることになり、そのパートナーがラッシュ・ストリート・ジャパンになったら、一体どのようなIRができるのでしょうか。

 

地域のみなと共につくるIR

ラッシュストリートジャパンが掲げるビジョン

さらに、「地域のみなと一緒につくること」これもラッシュ・ストリート・ジャパンが掲げるビジョンのひとつです。

これまで培ってきた様々なIRのノウハウをパートナーに惜しみなく提供し、北海道の文化、地域、環境の一部となるIRをつくると公言しています。

 

まとめ

数年かけてじっくりその時を待っていたラッシュ・ストリートが、アジア市場初の参入を決め、現在は北の大地、「苫小牧」のIRライセンス取得に向け、日々奮闘中です。

日本における統合型リゾートの候補地としては、いまだ大阪が一歩リード、その他はまだ未確定と言わざるを得ませんが、ぜひ北海道に素晴らしい施設を創り上げてほしいところです。

 

カジペディアに在籍しているライターが執筆したものです。 カジノに詳しいライターが分かりやすく丁寧にご紹介します。


友達にもシェアしましょう!