カジノ関連の日本企業~セガサミーホールディングス

IR法案が2018年に可決され、将来的に日本国内で大々的なカジノ事業が始まることは、すでにほぼ確定しています。日本は賭博行為(ギャンブル)を禁止していて、公営ギャンブルだけが例外的に認められる賭博行為で、それ以外は名目上存在していません。
しかし、「日本におけるギャンブル」というとやはりパチンコ、パチスロが筆頭でしょう。あくまでも「遊技」という位置づけでギャンブルではないという認識のグレーな存在ですが、これを除いて日本のギャンブルを語ることはできません。

そんな分野でトップクラスのシェアをほこるセガサミーホールディングス(セガサミー)はすでに韓国でIRの運用を行っており、日本国内でもIR運営企業(IRオペレーター)として名乗りを上げる準備をしているようです。セガサミーに関する情報をご紹介いたします。

セガサミーホールディングスの概要

スロットマシン

母体となっているのは、パチンコ、パチスロ業界において確固たる地位を確立しているメーカー「サミー」と、アミューズメント業界における最大手の1社「セガ」です。2004年セガがサミーに買収される形で誕生したのが「セガサミー」となります。企業同士の統合や吸収合併自体は何ら珍しいものではありませんが、国内外を問わず幅広い事業に携わっています。また、サミー会長の里見治氏は競馬好きでも知られ、国内最高峰のレースをいくつも制覇した馬の馬主を務めるなど、公私ともにギャンブルに精通した方として知られています。

パチンコ、パチスロを嗜む人の中で「サミー」の名を知らない人はいないでしょうし、同様にゲームやアミューズメント関連で「セガ」の名を知らない人もいないでしょう。一時的に経営が傾くようなことは当然あるものの、これだけのパワーが一つに合わさったことで非常に大きな力が動き始めています。

韓国仁川の統合型リゾート「パラダイスシティ」

そんなセガサミーが2014年に韓国パラダイスグループとの合弁会社「パラダイスセガサミー」を設立し、国際的はハブ空港である仁川国際空港傍に韓国初の統合型リゾートとして開業したのが「パラダイスシティ」です。分かりやすく言えば「カジノ施設」なのですが、そもそも韓国はカジノ合法地域なのでカジノの運営としては後進といえますが、IRという意味では韓国で初めての施設のようです。さらに以前から日本人がカジノを楽しむために韓国へ渡航することは多く、人によっては週末ごとに足しげく通うほど熱中している人もいるほどです。そういうユーザーにとって、大きな国際空港傍の施設というのは非常に魅力的といえます。

世界的に認識されているカジノのゲームは決まっていますが、日本と韓国には独自のスロットマシーンが存在していて、そのためにパチンコ、パチスロユーザーが韓国へ行くこともありました。それだけ身近な存在だったわけなので、日本のパチスロメーカーとアミューズメントメーカーが一大ビジネスを期待しないはずはありません。

日本国内でのカジノ解禁を見越したデモンストレーションということもできるでしょうが、これは将来的な日本国内での事業展開を想定している可能性は大です。

セガサミーの今後の展開

並ぶスロットマシン

今、日本のパチンコ、パチスロメーカーは次々「カジノ用筐体」を開発、発表しています。これまでホールで活躍していた機種をコンセプトにしているものも多く、カジノ解禁からプレイヤーの流入が見込めるような魅力あふれる筐体をリリースすることに躍起になっていますが、その点では国外でいち早く実践しているセガサミーが一歩抜け出している形です。

各企業の思惑が交錯する状況の中、それぞれの分野で確固たる地位を確立してきた企業だからこそ見えている世界がセガサミーにあってもおかしくはないでしょう。今後ますます活気が増していくであろう「カジノ」の分野で、自分たちがトップに立ちたいという思いを持って日々新しい商品とサービスの開発に余念がありません。

国内のカジノはどのように解禁される?

未だ国内でどういう形でカジノが解禁されるのかは決まり切っておらず、今後大きく状況が変わる可能性もあります。そもそも国が目指していることは「外国人客の誘致」であって国民がカジノに没頭するような状況は想定されていません。

可能性としてはもちろん想定の範囲にあるものの、現状ですら「ギャンブル依存症」の問題がシビアに考えられている状況がある以上、大々的に国民向けの娯楽という体をとることは難しいでしょう。

2018/12/19追記:関西よりも関東を主軸に。トップを狙いに行く。

すでに積極的にIR、カジノ関連に参入しようとしているセガサミーですが、先日行われたイベントでは、会長の里見氏より
・大阪のIRに関して、「当社は関東の企業でもあるため、大阪でのIR開発に向けて積極的に取り組むかは、もう少し様子見をしながら慎重に考えたい」と返答。
・IR事業のパートナー選びや投資規模について「首都圏IRのエクイティ部分がいくらになるかは分からないが、トップシェアを取りたいという思いがある」と返答
されていたようです。
2018年11月30日開催セガサミーマネジメントミーティングに関する主な質問
2018年12月現在、IR誘致に関して大阪が最有力、次に東京お台場や横浜山下公園が候補に挙がっていますので、後者の方に深くかかわる形で今後のプランを描いているのかもしれません。

まとめ

ショールームやプレス発表会などで紹介されている「カジノ専用筐体」の特徴は、本場のカジノにある豪華絢爛な装飾を施した派手な機械を模している点です。「模している」という表現は必ずしも正しいとは言えない可能性もありますが、これまで日本国内で見分されてきたそれとは明らかに一線を画します。テーマ(コンセプト)自体は過去の人気を踏襲したものも多く、非常に高いギャンブル性(射幸性)で一世を風靡した「ゴッドシリーズ」を筆頭に、よりゲーム性に富んだ機種が開発されています。

セガサミーでいう所のメジャータイトルといえば「北斗シリーズ」「獣王シリーズ」などさまざまで、タイアップ機以外のオリジナルコンテンツも充実しています。そもそも、同じパチンコ、パチスロ業界の中でも関連企業(グループ会社)が複数存在し、その多くが業界に名を轟かせている状況を鑑みても地力の高さがうかがい知れるでしょう。

あと数年で日本国内にカジノという新しい波が起こりますが、その波をより高く、より激しいものにして一大ムーブメントを起こす立役者はこの会社である可能性は高いでしょう。これまで知っていたかどうかに関係なく、今後は特に目を離すことはできないでしょう。

カジペディアに在籍しているライターが執筆したものです。 カジノに詳しいライターが分かりやすく丁寧にご紹介します。


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