北海道・苫小牧のカジノ誘致(IR情報)まとめ【最新】

北海道の玄関口にほど近い、北海道内の物流拠点といわれる苫小牧市は、カジノを中心としたIRの導入に前向きな姿勢を示しています。
苫小牧はIRに北海道の特性をどのように活かしていき観光業を発達させていくのでしょうか。苫小牧市のIR、カジノ誘致に関する情報をご紹介します。

 

北海道・苫小牧市のIR誘致コンセプト

早速、苫小牧市のIR誘致について掘り下げてみましょう。

  1. 苫小牧市の課題
  2. 苫小牧市が目指す統合型リゾート
  3. MICE施設の導入も検討
  4. 建設予定地の苫小牧市植苗地区とはどんな場所か?
  5. 北海道へのIR誘致は「苫小牧の一本化」で確定
  6. IRショーケースレポート:驚くような提案も

 

苫小牧の課題とは

苫小牧市には昔からある1つの課題を抱えています。それはPR力の弱さによる「観光産業の失敗」です。

下記でもご紹介しますが、苫小牧は陸海空のすべてに恵まれた地域にもかかわらず観光客が少ないのです。

それは苫小牧に主要な観光拠点(北海道ならではのアクティビティ施設など)がないため、長期滞在に適しておらず、多くの観光客は苫小牧市を通過し別の観光地へと向かってしまうためです。

これを解消しようと、過去数度テーマパークの建設や、屋内型遊園地を駅前に建設したりなどしましたが、それもすべて失敗。

いくつか理由はありますが、北海道内では珍しく農業漁業や観光産業以外で発達した地域の為、観光に今一つ力を入れてなかった、力を入れても中途半端だったと考えられます。

とはいえ、苫小牧市は産業の発達だけではなく、雄大な自然がもたらす魅力もあります。結局のところ、観光資源が豊富にあるにも関わらず、情報発信が弱いため、十分に「魅力をアピールできていない」というのが苫小牧市の抱える問題の一つといえるでしょう。

 

そこで苫小牧市の観光業を活発化させる為の起爆剤としてIRの導入を検討しています。IR(Integrated Resort)とは統合型リゾートを意味しています。

宿泊施設やショッピングモールなどの商業施設、国際会議場や展示場、アミューズメントパークなどが一箇所に集約されたリゾートを指します。

これは2016年にIR推進法が制定され、カジノが日本で初解禁となる為、カジノ法とも呼ばれています。

北海道のアクセスの拠点となっている点や、雄大な自然をもつというポテンシャルを最大限に活かしたIRを苫小牧に設立することにより、観光業を発達させていくという試みです。

 

苫小牧の目指す統合型リゾート

苫小牧市のIRは、主に北海道観光のショーケースとしての役割を期待されています。北海道の豊かな自然を活かしてリラックスできるような空間、産業と自然との共生をアピールできるような空間を生み出すことをコンセプトとしています。

宿泊施設は北海道の豊かな自然と調和のとれた施設を目指しています。ビジネス客やハイグレード層、ファミリー層などの様々な客層の利用を想定し、複数のグレードがあるホテルを考案しています。

ホテルの設備には季節の移り変わりを感じられる仕組みや、最新技術を使用し、テクノロジーと自然が調和されたECO空間を作る予定です。

また、飲食店では北海道の特産品を用いた料理の提供を予定しており、四季折々の旬の食材を活かしていく考えです。北海道外からの観光客や訪日外国人にとっては嬉しいもてなしと言えるでしょう。飲食店についても様々な客層のニーズに応えられるようカジュアルなレストランからハイグレードなものまで幅広く揃える見込みです。

 

MICE施設の導入も検討

また、MICE施設導入も検討しています。MICEとは企業等の会議(Meeting)、研修旅行(Incentive Travel)、国際会議(Convention)、展示会などのイベント(Exhibition/Event)の総称のことです。MICE設備を整備することによって、経済効果は高まる予想です。

これは一般観光客よりもMICE利用者の方が、滞在期間が長く、消費額も多い為です。空港が近いことを活かして様々なMICEのニーズに応じることのできる施設が求められています。

苫小牧市はカジノの誘致に対しては前向きな姿勢を見せています。しかし、カジノ施設を導入することによる様々なリスクが想定されています。

例えば反社会勢力の介入や周辺地域の治安悪化、ギャンブル依存症の発生などが挙げられます。これらに対して、入場規制を設けたりすることによって対策しようと考えているようです。

 

建設予定地の苫小牧市植苗地区とはどんな場所か?

追記:2019/1/16

北海道内ではカジノ・IR誘致の有力地とされている苫小牧市、その苫小牧市内でカジノ・IRの建設予定地とされているのが、上記の写真にあるウトナイ湖を含めた、植苗地区といわれています。

こちらは先日1月10日に実施された第1回北海道IRショーケースにて、苫小牧市のIR誘致団体から紹介されたカジノ・IR建設予定地の地図です。
見ていただくとわかる通り、植苗地区は苫小牧の東端、千歳空港と隣接したエリアにあります。植苗地区には居住エリアももちろんありますが、基本は森と湖に囲まれた自然豊かなエリアとなり、もう1つ、苫小牧東部開発計画(通称苫東)の建設破綻の際に手つかずのまま残ってしまったエリアともいわれています。
苫東は、バブル期における日本でも最大クラスの大規模破綻第三セクター事業として知られており、この結果この地域には手つかずの自然や工業用地、宅地が多く残る結果となりました。

これにより、【陸=高速のインターや、特急停車駅のそば】【海=大型客船が寄港可能な港湾】【空=国際空港である新千歳空港】のいずれからも近いという輸送経路で地の利がありながらも、豊かな自然と手つかずの土地が残った稀有な地区として存在しているのが、苫小牧市植苗地区となります。
 

北海道は苫小牧への誘致で一本化の方向

追記:2018/12/17

まだまだ問題もあるIR誘致ですが、北海道内では複数候補地が上がっていた中から、苫小牧へ一本化する方向で話がまとまるようです。

 

カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の本道誘致の是非を検討中の道がまとめた「IRに関する基本的な考え方」素案(たたき台)の内容が21日、分かった。▽北海道IRの基本コンセプト▽優先すべき候補地▽社会的影響対策の方向性▽IRに関する基本的な考え方(まとめ)―の4章で構成。優先すべき候補地では「IRを誘致する場合、苫小牧市を優先候補地とすることが妥当」と明記した。素案は26日に開く道議会の食と観光対策特別委員会に示す。

他の候補地としては、

  • 後志地方の留寿都(ルスツ)
  • 釧路地方の釧路市(くしろ)

などが挙がっていましたが、交通の便を考えた場合、やはり北海道の玄関として知られる新千歳空港から近い苫小牧が一歩リードとなりました。

 

IRショーケースレポート:驚くような提案も

追記:2019/1/16


カジペディアでは先日実施された第1回北海道IRショーケースへ取材を行ってきました。その内容に関しては別途記事にてご報告予定ですが、自治体や各企業から熱い視線を集めていたのがやはり誘致予定地の苫小牧への関心です。


 

出展自治体としては苫小牧市のIR誘致団体や観光協会が出ていました。が、それ以上に目を引いたのは、世界中で多くのカジノを手掛ける大手エンターテイメント企業であるハードロック社のブースでしょう。


 

 

 
ハードロック社のブースにはこれまで彼らが手掛けたカジノの紹介や、彼らが協力してきたアーティストの実際の小物(写真ではリサーナの衣装や、エリック・クラプトンのギターなど。写真以外ではマイケル・ジャクソンの衣装や、元メジャーリーガーの松井秀喜さんの写真などもありました)が展示され、その中心に


 

 
ハードロック社が建設予定といわれるIRのジオラマが設置されていました。特に度肝を抜くのが中央の施設ですが、こちらはハードロック社のイメージともいえるギターの形をしたカジノが入る大規模施設になるとのことです。世界を股にかける大規模企業だけあり、提案内容も驚くほどゴージャスなものでした。
ハードロック社は新聞のインタビューなどで、日本へのIR出展は北海道苫小牧に絞るとの発言もしています。事実、他地域よりも重点的に北海道へPRしていることが近年のハードロック社の展開でもうかがい知れます。今後とも目が離せない内容でした。

 

このように北海道内では苫小牧市が一歩抜きんでた形になっていますが、国内では最有力の大阪をはじめ、まだ”確定”とは言えない状況です。

苫小牧市内では上記で紹介した植苗地区に県瀬予定とされています。ラムサール条約登録地であり、渡り鳥の中継地としても有名なウトナイ湖や、周辺には広大な土地を活用したゴルフ場が多くあり、自然の地形を活かした多彩なゴルフコースが充実していたり、国内最大の競走馬育成牧場である社台グループの経営するノーザンホースパークもあり、広大な土地と富裕層向けの観光資源を兼ね備えた土地といえます。

この自然が乱獲される形で開発されるのか、それとも自然と共生した未来型のIRが構築されるのか…。当サイト「カジペディア」では、今後も苫小牧を有力候補地として注意深く見守っていこうと思います。

 

苫小牧市の概要と魅力

テーブルに乗ったトランプ

というように問題点もいくつかある苫小牧ですが、IR誘致にはかなり魅力的な地です。

  1. アクセスの良さ
  2. 夏は涼しく、冬は積雪が少ない
  3. 雄大な自然

 

アクセスの良さ

苫小牧市は北海道の中でも最も交通アクセスが充実したエリアと言えます。

苫小牧市と隣接する千歳市にある新千歳空港は北海道の空の玄関口とも呼ばれ、羽田-新千歳便は国内外も含めた世界の航空路線の中でも最高クラスのドル箱路線といわれ、国際線機能を持つハブ空港です。

また、陸路も発達しており、札幌からの特急や道東方面からの特急での接続も比較的簡単な場所にあり、加えて2本の高速道路が通っています。

また東北・北陸・関東・関西・中部地方とフェリーで結ばれており、様々な手段をもって苫小牧にアクセスが可能となっています。

 

夏は涼しく、冬は積雪が少ない

苫小牧市は比較的冷涼で1年を通して涼しく過ごしやすい地域です。北海道の中では比較的積雪が少ない地域で、夏場は平均最高気温が20~25度と避暑地に適した気候です。

このため、上記のアクセスの良さもあり、スポーツ合宿地としての誘致も行っているようです。

 

雄大な自然

また苫小牧市は豊かな自然も魅力的です。

北海道の天然記念物とされている樽前山は、多くの高山植物を観察でき雄大な景色が見られるわりには、登山初心者でも気軽に登れる山として、登山客にも人気の山です。

ここからは「凍らない」最北の湖として知られる支笏湖を望むこともでき、北海道の壮大な自然を全身で感じることができます。

未来を感じさせる「統合型リゾート」と苫小牧の「大自然」。これが実現すれば注目となること間違いなし!

 

まとめ

苫小牧市が豊かな観光資源と充実したアクセス経路が備わっているにも関わらず、観光業が伸びないのは何か訪れるきっかけが足りないからと考えられており、そのきっかけ作りにIRの導入は効果的であると考えられています。

カジノを中心に地域の特性を活かしたIRを設立することにより、苫小牧に滞在する観光客は増え、各産業の経済に良い影響をもたらすことになるかもしれません。

しかし、日本初のカジノの誘致となる為、どのような結果をもたらすか未知の部分が多いのも現実です。予想される様々なリスクをいかにして対処していくか今後の対応に注目です。

カジペディアに在籍しているライターが執筆したものです。 カジノに詳しいライターが分かりやすく丁寧にご紹介します。


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