【カジノ法案】真の目的はMICE招致

カジノ法案が可決され、各自治体のIR構想に注目が集まっています。その中で特に目にするmiceとは一体どのようなものなのでしょうか。mice招致には大きな経済効果が期待されています。

MICEとは?

カジノの入り口

miceとは企業等の会議(meeting)、インセンティブ旅行(incentive travel)、国際会議(convention)、展示会・イベント(exhibition/vent)の頭文字をとったものです。つまりmiceはビジネスイベントの総称のことです。近年、このmiceが重要視されています。

まず、miceを誘致することにより、大きな経済効果が期待できます。企業や国際機関、学会のメンバーが1箇所に集まることになるので、ビジネスイベントの開催に伴ってまとまった人数が宿泊施設や飲食店を利用することになります。また、一般的な観光客よりも滞在期間が長いことも多く、1度で多くの消費が期待出できます。こうしてmiceを招致した地域の経済は活性化していきます。

また、miceが行われるということは、企業等の主要メンバーがその地域を訪れるということです。miceの招致機に人的なネットワークを構築することも可能になります。ネットワークを構築することにより、新たなビジネスチャンスが舞い込んできたり、イノベーションのきっかけになったりもします。

IR=MICE招致施設

2016年にIR整備推進法案が可決されました。IRとはIntegrated Resortの略称で、統合型リゾートという意味です。IRは国際会議場などのmice施設や、宿泊施設、ショッピングモールや、飲食店、カジノなどのアミューズメント施設が一体化したリゾートを指します。このIR整備推進法案によって、日本ではカジノが解禁されることとなる為、カジノ法案とも呼ばれています。

カジノ法案の狙いは、主に観光客を増やすということです。カジノを目的に訪れる観光客がホテルなどの宿泊施設や飲食店を利用したりすることにより、観光消費を高める効果が期待できます。

カジノ法案が成立したといってもカジノが自由に作れるようになったというわけではありません。多数の自治体の中から2、3箇所のIRを設立する都市が選ばれるわけですが、そこで、各自治体が提案するIR構想が重要となってきます。カジノを設立するにはIR構想案の中に、ギャンブル依存症への対策などカジノ設立にあたっての規制案を盛り込み、承認される必要があります。

IR構想が承認され、IRを招致する為にはその地域の特性を活かしたIR構想を提案しなければなりません。そこで、地域の自然や文化などの観光資源を活用したIR構想に注目が集まっています。

特に、どの自治体もIR構想案の中にmice誘致を掲げています。観光庁もmice誘致を推進する考えをもっており、mice誘致による経済効果は期待されています。カジノ法案によってIRが設立されるということは、それに伴いmiceを誘致できるような国際会議場やイベント会場の設立がされるということにもなります。

諸外国の取り組み

混雑する東京の交差点

miceの開催が盛んな都市の一つにシンガポールがあります。シンガポールは失業対策の為に観光産業に力を入れる過程で、mice誘致を促進することによって経済成長していきました。シンガポールのコンベンションセンターの総面積は約120,000平米にも及び、2000ほどの展示ブースや250の会議室を備えており、大規模イベントにも対応できる広さを誇っています。

シンガポールは大規模なmice施設が充実しているのみならず、miceを開催しやすい環境作りにも力を入れています。例えば、mice開催団体に高額の開催支援金を支給しています。さらに、政府系列のWebページでイベントの広告掲載をし、miceを開催する為の支援活動を行っています。

シンガポールのmice施設もIR内にあります。その為、大規模な宿泊施設や飲食店が充実しているので、長期滞在にも対応できる設備が整っています。また、カジノなどのアミューズメント施設も近隣に併設さており、付加価値を高めています。空港からのアクセスもいいので、各国から人を集める国際会議でも移動に苦労しなくて済むというのも一つの大きな利点です。

充実した設備があれば、mice誘致ができるというわけではありません。数あるmice施設の中からmice主催者に選ばれる為には、mice開催がスムーズにできるようなサポート体制が整っている必要があります。それに加え、mice施設以外の近隣の設備を充実させて付加価値を与えることによって、mice施設としての競争力を高めていく必要があります。

まとめ

カジノ法案が可決されたことにより、様々な自治体がIR構想を考案する中、mice誘致は重要なポイントとなっています。IR設立に伴い、新たな試みが様々な分野で行われることとなります。海外の成功例を元に、日本の文化やスタイルに合った形で取り込み、対策を練る必要があります。

日本に新たにできるIRは一体どのようなものになるか注目が高まっています。mice誘致によってどれほど、地域経済に良い効果がもたらされるか期待が高まっています。


友達にもシェアしましょう!