宮崎県のカジノ誘致(IR情報)まとめ

リゾート法による苦い歴史のある宮崎県。観光業を活性化させたい宮崎県は、2016年に可決されたカジノ法案をどのように受け止めているのでしょうか。

宮崎県ではカジノの誘致を前向きに検討していたようですが、ちょっと厳しい状況にかわってきているようです。

本記事では、宮崎県のIR、カジノ誘致に関してご紹介いたします。

 

宮崎県の誘致コンセプト

過去に宮崎県が行なったリゾート開発「宮崎シーガイア」とは?

宮崎県にはリゾートに関して苦い過去があります。1987年、総合保養地域整備法、通称リゾート法が施行されました。リゾート法はリゾート産業の振興とリゾート産業による経済の活性化を狙った法律です。国の認可を受けたリゾート施設は、税制的な支援や特定の金融機関から融資が受けられるなどの優遇措置を受けることができるという法律です。

宮崎県もこのリゾート法に後押しされる形でリゾート開発に携わり出資しました。大規模な国際会議場や高層ホテル、ゴルフ場や巨大な屋内プールが計画され莫大な事業費をつぎ込み第3セクターによる巨大プロジェクト「宮崎シーガイア」として1993年にオープンいたしました。しかし、このリゾートは、ちょうどバブル景気がはじけたことによる不景気の影響、また第3セクターのつたない運用など、様々な要因により2001年に会社更生法が適用されるまで黒字を計上することはできませんでした。結果最終的にはリゾート施設の投資額の1割ほどの価格で外資企業に買収される形となりました。

このように宮崎県は豊かな観光資源を持っているにも関わらず、リゾート開発に失敗したという苦い歴史を持っているのです。

カジノで勝手ガッツポーズする男

そんな宮崎県は日本初のカジノ誘致の候補地になっています。2016年に「IR推進法」が可決されたことが深く関係しています。IRというのはIntegrated Resortの略称で統合型リゾートを意味しています。統合型リゾートというのは具体的に言うと、国際会議場や展示場、宿泊施設やショッピング施設、アミューズメント施設が一体化したリゾート施設のことです。

IR推進法が可決されたことにより、今まで日本で禁止されていたカジノが解禁されることとなります。その為このIR推進法は通称カジノ法と呼ばれています。IRは全国の数カ所に導入が予定されており、宮崎県もこのIR導入の候補地になっています。

 

IR導入が成功した場合のメリットとは?

IRが宮崎県に導入されうまくいった場合、様々なメリットがあります。まず、単純に観光客増加による地域経済の活性化です。宮崎県を訪れる国内の観光客や来日外国人が増加すれば飲食店や宿泊施設の売り上げは上昇し、それに伴う各産業も活発になる見込みです。また、IR施設の設立により雇用の増大も期待できます。

宮崎県にとってIRの設立は地域活性化の大きなチャンスと言えます。特に宮崎県のIR構想ではMICEを重要視しています。MICEとは企業の行う会議(Meeting)、研修旅行(Incentive Travel)、国際会議(Convention)、展示会などのイベント(Exhibition/Event)などの総称です。MICEの誘致を積極的に行うことで大きな利益を生むことが期待されています。MICEは一般観光客よりも一度に大人数が訪れる為、より高い経済効果を生み出すことが予想されている為です。

未だ宮崎県の具体的なIR構想は発表されていないが、MICEを誘致できるような機能の整ったIRの設立を検討しているようです。また、カジノの設立にも前向きな姿勢で、ゴルフなどのスポーツに関連したカジノなどを考案しています。

2018/12/7追記:河野宮崎県知事は定例会見でIR誘致困難と発表

以上はこれまでの宮崎県の姿勢で、首長をはじめIRに積極的な姿勢を見せていました。ですが、法案の内容が定まり、政府の方針が決まっていった結果、2018年4月11日の定例会見にて

政府が今国会への提出を目指す、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)実施法案に関し、河野知事は10日の定例会見で、政府が示す規模などの条件から本県へのIR施設誘致は難しいとする見解を示した。

との意向を示した模様です。各地域の首長の権限は強いため、宮崎県のIR誘致はかなり厳しいものになったと思われます。やはり宮崎シーガイアの苦い記憶が少なからず影響してもいるのでしょう。

宮崎県の概要

カジノのトランプゲーム

九州地方の南東にある宮崎県は、南国情緒のある暖かな気候が特徴です。県木もフェニックスと呼ばれるヤシの木の一種で、かつては新婚旅行にも人気のエリアでした。

青島海水浴場は青島と弥生橋で結ばれており、「鬼の洗濯板」と呼ばれる波の形をした岩が有名です。また、宮崎県は日向、木崎浜、白浜などのサーフスポットが複数あります。宮崎県の美しい海と波がサーファーには大人気です。

宮崎の豊かな土地で育った宮崎牛、日向夏やマンゴーなどのフルーツも宮崎県の魅力です。チキン南蛮や冷汁、地鶏の炭火焼きなど様々な郷土料理も有名です。また、宮崎県には30 箇所以上の焼酎の醸造場があり、焼酎の種か量は全国1位となっています。宮崎県では豊かな自然に育まれた食材を楽しむことができます。

美しい海、雄大な自然、豊かな自然に育まれた食、南国情緒溢れる宮崎県は新婚旅行のメッカと呼ばれるほど観光産業が栄えていましたが、沖縄返還や海外旅行ブームなどの要因によって宮崎の観光産業は徐々に衰退していきました。

まとめ

宮崎県ではIRの設立やカジノの誘致に対して賛否両論の意見があります。IRの設立により経済活動の活性化や雇用の増大を期待する声もあります。その反面、カジノ客の来訪による治安の悪化なども懸念されています。これらの不安の声を解消する為には地域住民や来訪者を守る為の細かな法整備が重要となっています。

宮崎県のIRの設立を、リゾート法によって設立されたリゾート地にするという可能性があります。既に買収されている施設の為、買収した企業に采配が委ねられています。宮崎県とこの企業、現地住民の協力なくしてはこのIR構想の成功は難しいと考えられます。今回のIR推進法の可決を受けて、リゾート法の二の舞にならないか心配する声も数多くあります。

カジペディアに在籍しているライターが執筆したものです。 カジノに詳しいライターが分かりやすく丁寧にご紹介します。


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