【カジノ非合法国】ミャンマーでカジノ解禁の動き

ミャンマーは正式名称を「ミャンマー連邦共和国」と言い、インドやタイ、中国などの国と国境を接している東南アジアにある国で、1948年にイギリスからビルマとして独立したのち、さまざまな軍事クーデターなども起き、1962年から軍部が政権を支配する状態が続いていました。そして2016年にアウンサンスーチー率いるNLDが政権を立ち上げ、民主化された国として新たなる一歩を踏み出している国です。
2017年の末からこのミャンマーで法律で禁止されているカジノを合法化させようという動きが出ています。ここからはミャンマーのギャンブルに関する法律や、カジノの合法化への動きなどについてを見ていきます。

ギャンブルに関する法律

カジノのイメージ

ミャンマーには賭博法というものが制定されていて、この法律によってカジノの運営は原則的に禁止されています。この賭博法は1986年に制定されたものですが、この賭博法とは別に「ゲームのために金銭を提供すること」や「利益を得るためにゲームの器具を使うこと」を禁止した法律もあります。
これには違反すると6カ月以上の懲役刑が科されるというものがありますが、ミャンマーがイギリスの植民地の時代だった120年以上前に制定されたもので、どのようなゲームを指すのかなどの条文はあいまいなため、秘密裏に黙認されてきたとも言われているのです。
現行の賭博法ではカジノはもちろん、宝くじなども毎月発売されている「アウン・バ・レイ」と呼ばれるもの1種類だけで、それ以外のものの発行も禁止されています。

解禁に前向きな理由

そんなミャンマーで最近になって賭博法を改正し、カジノを合法化させようという動きが高まっています。
この動きを進めているのはミャンマーの中央政府だけではなく、タイとの国境があるカイン州や中国との国境に接するシャン州、国境ではないものの中国人などの行き来が多いと言われるマンダリー州など地方の州も関係しています。
これは2011年にミャンマー国内で起きた軍から民主的な政権への政権移行により、ミャンマーを訪れる外国人観光客が増加したことが最大のポイントです。ミャンマー政府や観光業者など、カジノが合法化されることで恩恵を得られるカジノ合法化を賛成する人たちは、日本や中国、韓国などアジア圏の富裕層を対象にしていると言われているのです。
この状況内でカジノを合法化することで政府が認可したカジノを新設し、その売り上げで税収を上げることができるというメリットがあるためです。
しかしこの他にも理由があり、ミャンマー各地では旧首都のヤンゴンやカイン州にあるミャワディなど多くの地域で黙認されてはいるものの、違法とされるカジノが横行しています。
これは軍が政権を握っていた時代に違法に作られたものの、それを取り締まるべき軍部が癒着により見て見ぬふりをしていたものや、近年になって国境に近い場所では他国の実業家とその地域の少数民族武装集団とのジョイントベンチャーにより運営されているものもあると言われているのです。
このようなカジノは他の国でも見られるようなバカラやサイコロを中心としたテーブルゲームをメインにした場所がある一方で、ゲームセンターを隠れみのにして大型のビンゴやルーレットなどのゲームで賭博を行う場所もあります。
ゲームセンター式のカジノは入り口があるフロアにはわざと電源をいれてないビデオゲームを多く配置し、はた目からはカジノとは見えないようにしてあるなどの工夫がされているのです。
賭博法を改正してカジノを合法化させる理由はここにもあり、カジノを合法化させることでこのような違法カジノを減らすことやマフィアなどへの資金源を減らす目的もあります。
また現在の法律では違反で処罰されたのは「賭博の現場にいた者のみが対象」で、客や従業員は処罰されますがその場にいないことの多い責任者やオーナーなどは処罰されずに済んでしまっています。
これに関しても民主政権が立ち上がって以来法改正など改善策が検討されているものの、なかなか進んでいかないという現状もあり、観光省や計画財政省、内務省などがカジノの合法化に向けて動いているのです。
これには2013年にミャンマー投資委員会によって出された規制地域内の外国人にカジノを許可しているものの予想よりも観光客が少なく、国民が利用できない点なども加味されています。

ここまでのまとめ

違法カジノ

ミャンマーの賭博法を改正してカジノを合法化させようという動きはミャンマーの中央政府はもちろん、カジノが関係するであろう国境沿いの地方政府やホテル業界なども賛同し、法改正が成立するのも時間の問題といわれています。
しかしこの賭博法の改正によりカジノを合法化させる動きは2014年にも起きていたものの結果として実現していません。また今回の案でも治安などの問題からカジノを置けるのはホテルの中に限定されたり、利用できるのも外国人に限定するなどといった面もあり、国内の違法カジノや違法ゲームセンターに対してどの程度の効果があるのかも定かではないところです。
これらの側面もあり、対象となる地域では地元住民によるデモが起きたり、治安が悪化するという懸念やカジノ自体に観光客を増加させる効果があるのかを疑問視する声もあり、これ以降の動向にも注目が集まります。

総括

いかがでしたか。今回は現時点ではカジノが非合法とされるミャンマーで話題になっているカジノを合法化させようという動きについて、現在の法律や合法化させようとする動きの理由などについて見てきました。民主化以降観光客も増えている中で、ミャンマーがカジノについてどのような方向を見せていくのか、世界的にも注目です。

カジペディアに在籍しているライターが執筆したものです。 カジノに詳しいライターが分かりやすく丁寧にご紹介します。


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