世界のIR企業 ラスベガス・サンズ(アメリカ)

ラスベガス・サンズは1988年に設立され、ラスベガスの「ベネチアン」やマカオの「サンズ・マカオ」、シンガポールの「マリーナ・ベイズ」などの運営で大きな成功を収めました。また、日本へのIR展開での進出にも大きな関心を持っています。

ラスベガス・サンズの概要

カジノで遊ぶ男性

ラスベガス・サンズ(Las Vegas Sands)は、世界有数の「カジノの街」として知られるラスベガスに本社を置くカジノリゾート運営会社です。同社は1988年の会社設立後、1990年にラスベガスで「サンズ・エクスポ・アンド・コンベンション・センター」を開業することで本格的な事業を開始しました。

同社がその名を世界中に知らしめたのは、1999年にラスベガスでカジノホテル「ベネチアン」を開業したことがきっかけとなりました。ベネチアンは「サンズ・エクスポ・アンド・コンベンション・センター」に比べて建物自体も大きく、また当時としては珍しかったホテルと一体化した複合施設型のカジノでもあったため、世界中の観光客を呼ぶことに成功しました。

ラスベガスでの大きな成功を収めた同社は、その後ラスベガスにてカジノホテル「ザ・パラッゾ」を開業すると同時に、世界進出も果たしました。その結果、マカオやシンガポールといったカジノが合法的に行われている国々でも成功を収め、現在にいたります。

一方、ラスベガス・サンズの創業者であるシェルドン・アデルソン氏はカジノ業界における最も大きな成功を収めた一人としても知られており、フォーブス誌が発表するアメリカの長者番付では常に上位にランクインすることでも知られています。また、敬虔なユダヤ教徒でもある同氏は、同じくユダヤ教徒であるドナルド・トランプ大統領の支持者でもあり、大統領選ではラスベガス・サンズがトランプ氏の最大の援助企業になったことで、世界的により広く知られるようになりました。

主な運営施設

ラスベガスだけでなくマカオやシンガポールでも成功を収めているラスベガス・サンズでは、主に以下の施設の運営を行っています。

サンズ・エクスポ・アンド・コンベンション・センター

1990年にラスベガス・サンズが初めて開業した施設が「サンズ・エクスポ・アンド・コンベンション・センター」です。こちらの施設はカジノではありませんが、展示会や見本市などが頻繁に開催されており、同社の礎となった重要な施設となっています。また、現在では、後述するベネチアンやパラッゾと隣接しており、その周辺一帯を「ラスベガス・サンズ・メガセンター」と呼んでいます。

ベネチアン

ベネチアンはラスベガス・サンズ・メガセンターの一角にあるカジノやホテルが一体化した複合施設「IR」です。こちらの施設のホテル部分は上から見たときに「く」の字型になった有名な建物であるため、テレビや写真で目にしたことがある方も多いでしょう。

1999年に開業したベネチアンは、ホテルの客室が全部屋スイートルームであることを売りにしており、多くの観光客の取り込みに成功しています。

サンズ・マカオ

ラスベガス・サンズが最初の海外進出の地として選んだのが、独占状態であったカジノライセンスの期限が切れて間もなかったマカオでした。この地でのカジノライセンスを獲得した同社は2004年にカジノやホテルを含むIR「サンズ・マカオ」を開業し、すぐにこの地でも多くの観光客を取り込むことに成功しました。また、同施設内のカジノでは740台のテーブルゲームを設置しており、その規模は世界最大となっています。

現在ラスベガス・サンズは、サンズ・マカオ以外に4つの施設をマカオで開業していることから、もはやラスベガスではなく、マカオを事業の中心地にしているといっても過言ではありません。

マリーナベイ・サンズ

マカオでの成功を収めたラスベガス・サンズは、続いてマカオと同様にカジノが盛んなシンガポールへの進出も果たします。「マリーナベイ・サンズ」は、2011年に同社が初めてシンガポールにて開業したIRであり、その内部にはカジノやホテルをはじめとしたさまざまな施設が存在します。また、3つのビルの上に大型客船が載ったような特徴的なマリーナベイ・サンズの建物は、その外観も開業時に大きな話題となりました。

日本IRへの関心は?

日本の風景

2018年7月に俗にいうカジノ法案が可決されたことで、日本国内におけるカジノの解禁はより現実味を帯びてきました。このことから、海外でカジノを含めたIRを展開する各企業は日本への進出を本格的に検討するようになりました。

とりわけラスベガス・サンズは、マカオやシンガポールに続く世界進出の地として早くから日本に目をつけていました。そのため、カジノ法案の可決にあたっては創業者のシェルドン・アデルソン氏が懇意にしているトランプ大統領を介して日本へ働きかけを行ったともいわれています。

また、同社はカジノ法案が可決される2017年から日本国内でカジノ誘致へ向けたPRイベントなどを開催しており、そこでは東京、横浜、大阪などを開業候補地として挙げるなど、具体的な日本への進出計画も口にしています。よって、同社が日本におけるIR展開に大いに関心を持っていることは間違いありません。

まとめ

日本におけるカジノの成功は、そこに参加する企業の腕にかかっているともいえます。ラスベガス・サンズはラスベガスだけでなく、マカオやシンガポールでもIR展開で大きな成功を収めており、日本でカジノが受け入れられるか否かは同社の手腕次第ともいえるかもしれません。

カジペディアに在籍しているライターが執筆したものです。 カジノに詳しいライターが分かりやすく丁寧にご紹介します。


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