世界のIR企業 メルコリゾーツ&エンターテインメント(香港)

2004年に香港で設立された「メルコリゾーツ&エンターテインメント」は、マカオを中心に「スタジオ・シティ」や「シティ・オブ・ドリームス」の運営を行っています。また、IR運営における日本への進出にも大きな関心を抱いています。

メルコリゾーツ&エンターテインメントの概要

ルーレット

「メルコリゾーツ&エンターテインメント」は香港にて2004年に設立されたIR運営企業です。同社の最大の特徴は、かつてマカオでカジノの独占経営権を所有していた世界的なカジノ王 スタンレー・ホー氏の息子であるローレンス・ホー氏が会長兼最高経営責任者を務めているという点にあります。そのため、同社は豊富な財力のもと数多くのIRをマカオを中心に展開しており、アジアだけでなく世界的にみても最大規模のIR運営企業となっています。

また、同社はかつてオーストラリアのクラウン社と合弁関係を結んでいたため、「メルコクラウン・エンターテインメント」と名乗っていましたが、その関係解消に伴い「メルコリゾーツ&エンターテインメント」へ改称されました。

同社の躍進に理由としては、カジノだけに固執しないさまざまなエンターテインメントの提供を目指している点が挙げられます。そのため、同社が運営するIRにはホテルやレストラン、多目的ホール、ナイトクラブなどさまざまな施設が併設されており、カジノを行わない観光客の取り込みにも成功しています。

さらに、同社は運営するIRのプロモーション方法にも工夫を凝らしています。例えばハリウッドをイメージしたというIR「スタジオ・シティ」の開業にあたっては、有名俳優を起用し、同IRを舞台とした短編映画を製作することでその存在を世界中に知らしめるにいたりました。

それに加え、同社が運営するIRの多くは、非現実的で特徴的なデザインが施されていることから、その地を代表する建物として世界的に認識されるものも多く、この点に関してはラスベガスの有名IRを参考としていることが窺えます。

主な運営施設

メルコリゾーツ&エンターテインメントでは、マカオを中心に主に以下の施設の運営を行っています。

スタジオ・シティ

映画の世界をイメージした「スタジオ・シティ」では、非現実的な空間でさまざまなエンターテインメントが提供されています。中でも世界的に有名なアニメーションとのコラボレーションによって誕生したアトラクションは他のIRではなかなか見られず、テーマパークのような存在として多くの観光客を集めています。

シティ・オブ・ドリームス

シティ・オブ・ドリームスはマカオ国際空港からほど近い場所にあるIRです。この内部には食事とショーを楽しめる「SOHO」やマカオ最大のクラブ「クラブ・キュービック」、世界最大のウォーターショー「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」など、さまざまなエンターテインメントを楽しめる施設が存在します。

アルティラ・マカオ

スタジオ・シティやシティ・オブ・ドリームスに比べると若干規模の小さい「アルティラ・マカオ」は2007年に開業したIRです。こちらの施設は、ホテルとカジノを中心にプールなどの設備もついているものの、基本的にはシンプルな作りとなっています。その一方で、VIP向けであることを特徴のひとつとしているためサービスは非常に充実しており、6つ星ホテルに認定されています。

モーフィアス

マカオにて2018年中の開業を予定している「モーフィアス」は、著名な建築家である故ザハ・ハディド女史による特徴的なデザインが大きな話題となっているホテルです。現時点でその内部にカジノが開業される計画はありませんが、メルコリゾーツ&エンターテインメントではマカオにおけるさらに大規模なIR展開を目指しており、同ホテルはその他のIRの一部と捉えることができます。

シティ・オブ・ドリームス・マニラ

マカオ以外でのIR展開も目指しているメルコリゾーツ&エンターテインメントでは、フィリピンのマニラにて「シティ・オブ・ドリームス・マニラ」の運営も行っています。こちらのIRはカジノや約950部屋もの客室があるホテル、有名シェフによるレストランなどがあり、マニラの新たな観光スポットとして注目を集めています。

日本IRへの関心は?

日本の風景

2018年7月にカジノ法案が可決されたことに伴い、世界中でIR展開を行っている企業の注目は日本へと集まることとなりました。その結果、多くの企業が日本でのIR展開に関心を持っていることを表明するだけでなく、そのための準備として日本の企業などへさまざまな働きかけを行うようになりました。

この点に関してメルコリゾーツ&エンターテインメントでは、日本で本格的なカジノ解禁へ向けた議論が始まるはるかに前から、IRの開業候補地として日本に注目していたことを公言し、現在もその考えに変わりがないことを示しました。

また、具体的な日本におけるIR展開計画では、カジノやホテルにとどまらないサービスの多様化と、同社が得意とするデザイン性の高いIRの開発に努めることを表明し、具体的な候補地として大阪の「夢洲」を挙げました。

以上のことから、同社が日本への進出に大きな関心を抱いていることは明白であり、今後正式に日本でカジノが解禁されれば同社がIR展開を行うことはほぼ間違いないでしょう。

まとめ

マカオは世界的にみて、ラスベガスに次ぐほどの規模の大きな「カジノの街」であり、そこで成功を収めた「メルコリゾーツ&エンターテインメント」の手腕は確かなものといえます。よって、日本でのカジノ解禁が実現したあかつきに同社がIR展開の最先端を行くことはほぼ間違いないといえます。

カジペディアに在籍しているライターが執筆したものです。 カジノに詳しいライターが分かりやすく丁寧にご紹介します。


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