世界のIR企業 ゲンティン・グループ(マレーシア)

ゲンティン・グループは、マレーシアをはじめシンガポールやアメリカ、イギリス、バハマなどさまざまな国でIRを展開しています。カジノ解禁に伴う日本へも大きな関心を持っているゲンティン・グループについてまとめてみました。

ゲンティン・グループの概要

カジノの外観

ゲンティン・グループはマレーシアのカジノ王としても知られた林梧桐氏によって1964年に設立された企業です。一般的なIR運営企業は、IRとそれに関係する事業しか行っていないことが殆どですが、ゲンティン・グループはIR以外にも不動産やプランテーションなどさまざまな事業を行っています。

ゲンティン・グループには、これらの事業を連結するグループ企業がそれぞれ展開しているという特徴もあり、IR事業に関しては「リゾーツ・ワールド・ゲンティン」というグループ企業が担当しています。このことから、厳密にいうとIR運営を主として行っているのはゲンティン・グループではなくリゾーツ・ワールド・ゲンティンといえます。

もともとゲンティン・グループでは、林梧桐氏の移住先であったマレーシアやシンガポールでのIR展開を行っていましたが、その規模を拡大していくにつれ海外進出も果たすようになり、現在ではフィリピンやアメリカ、イギリス、バハマなどでもIRを展開しています。

また、ゲンティン・グループにはマレーシア政府が公認する唯一のカジノを運営しているという強みもあり、マレーシア国内では実質カジノの独占ライセンスを獲得した状態になっています。そのため、マレーシアにおけるゲンティン・グループの影響力は非常に大きく、それによって得た資金を足がかかりに世界進出を果たした企業ともいえます。

一方、ゲンティン・グループの本拠地となっているマレーシアでは周辺諸国からも多くの観光客が訪れますが、この地域の多くの人が信仰しているイスラム教では賭け事が禁止されているという事実もあります。このことはゲンティングループにとって事業拡大における大きな悩みの種でもありましたが、そのことが逆にカジノ以外の施設も含めたIRの発展や海外進出を促進させたともいえます。

主な運営施設

ゲンティン・グループでは世界各国でIR展開を行っており、その一例としては以下のものが挙げられます。

リゾート・ワールド・ゲンティン・マレーシア

ゲンティン・グループの本拠地でもあるマレーシアにある「リゾート・ワールド・ゲンティン・マレーシア」は、ゲンティン・グループの旗艦店とも呼べるIRです。ゲンティン・グループが運営する唯一のマレーシア政府公認のカジノがこちらのIR内にある「カジノ・デ・ゲンティン」であり、ここには国内外からの多くの観光客が訪れています。 リゾーツ・ワールド・セントーサ マレーシアと同様にゲンティン・グループが積極的なIR展開を行っているシンガポールにあるのが「リゾーツ・ワールド・セントーサ」です。こちらのIRにはカジノやホテルだけでなく、レストランや遊園地、水族館などのさまざまな施設が隣接しており、家族連れを中心に多くの観光客が訪れています。

リゾーツ・ワールド・ラスベガス

ゲンティン・グループにとって初のアメリカへの進出となる「リゾーツ・ワールド・ラスベガス」の開業は2020年に予定されています。こちらのIR内でもカジノやホテルだけでなく、水族館や映画館、ボーリング場、スケートリンクなどのさまざまな施設が展開される予定となっており、建設地のラスベガスではさらなる雇用促進などの期待が高まっています。

リゾーツ・ワールド・バーミンガム

ゲンティン・グループでは、IR不毛の地として知られていたヨーロッパへの進出も早い段階から計画しており、2015年にヨーロッパ初となる大型IR「リゾーツ・ワールド・バーミンガム」を開業しました。こちらのIRはカジノやホテルだけでなく、ショッピングモールやコンサートなどに使用される大規模なホールが占める面積も広くなっており、ヨーロッパの人々ならではの好みに合わせた設計がされています。

リゾーツ・ワールド・ビミニ

ゲンティン・グループでは、リゾート地として人気が高いバハマにあるビミニ島にもIR「リゾーツ・ワールド・ビミニ」を展開しています。こちらのIRもカジノやホテルがあるという基本的な作りは他のIRと同様となっていますが、この地域の特色に合った設計がされています。そのため、きらびやかな高層ビルなどはなく、全体的にゆったりとした雰囲気のあるIRとなっています。

日本IRへの関心は?

東京の景色

将来的な日本でのカジノ解禁へ向けた動きは、数多くのIR運営企業で活発になっており、このことはゲンティン・グループに関しても例外ではありません。

とりわけ同社では「カジノ法案」が可決される以前の2017年10月の段階で、円建て外債の「サムライ債」を利用し、200億円を日本進出のための資金として調達したことが判明しています。また、当時はまだ可決されていなかったカジノ法案に対しても、その行方を注視していることを公表していたため、日本でのIR展開に大いに関心を持っていることは明白です。

以上のことから、今後正式に日本でカジノが解禁された場合、ゲンティン・グループが参入してくることはほぼ間違いないでしょう。

まとめ

日本でのカジノ解禁に向けたIR運営企業の動きは急速に活発化しており、正式に解禁されたあかつきには多くの企業が参入を図り、カジノライセンスの取得を目指すことが予想されます。

マレーシアという決してカジノが盛んではない国で成功を収め、アメリカ進出やヨーロッパ初のIRの開業を果たしたゲンティン・グループは国外でのIR展開に長けており、日本でカジノライセンスを獲得する可能性も高いといえるでしょう。

カジペディアに在籍しているライターが執筆したものです。 カジノに詳しいライターが分かりやすく丁寧にご紹介します。


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