実在した「大使館カジノ」ガーナ大使公邸闇カジノ事件

バカラ賭博などで一獲千金を狙い定めてしまうと、次に賭けてもまた儲かるだろうと安易に考えて身を滅ぼす人が多いようです。そんな中で起きたガーナ大使館闇カジノ事件も氷山の一角ではないでしょうか。事件の全貌を抑えておきましょう。

大使公邸で闇カジノ営業


まるで映画の1シーンのようにカジノが開かれている現場が、実は外交特権を活かして法の目をかいくぐる闇カジノだったとしたら大事件に発展します。警察の捜査対象になりますが、大使館内は治外法権でむやみに手が出せず両国間の間でも水面下で話し合いが進められていきます。このようにテレビのワイドショーでも取り上げられるほど大きな話題となった事件のなかに海外にある日本大使公邸で開かれた闇カジノ営業がありました。その後に映画の題材としてもとりあげられたガーナ大使公邸闇カジノ事件です。

2014年東京都渋谷区内にある雑居ビルの一室で開かれていて闇カジノが摘発されました。事件から遡ること1年半前に当時のガーナ大使名義で契約が交わされたこの部屋は、翌年には次に赴任してきたガーナ大使の名義に変更されました。なぜ大使館という治外法権によって守られる場所があるのに、あえて都心のビルに部屋を借りたのでしょう。それは全て闇カジノを営業する目的でした。

当時の駐日ガーナ大使は、雑居ビルの1室にガーナ大使館という表札を掲げて、まるで本物の大使館のように装いました。しかも、闇カジノ業者に部屋を貸して賭博場として運用していたのです。

闇カジノに出入りする人の多くが大物芸能人や社会的身分の高い人達ばかりで、夜な夜なその部屋でバカラ賭博が行われていたと言われています。世間的に有名な方ばかりが集う雑居ビルとあれば、すぐに週刊誌の記者たちに感づかれるのも当たり前だと思います。案の定警察がマークするようになりましたが、なにしろドアにはガーナ大使館の看板が掲げられているのでむやみに手出しをすることができませんでした。

しかし、捜査が進むにつれて色々な事実が浮かび上がってきたのです。まずは、この部屋がガーナ大使とどのような結びつきがあるのか、大使が契約している物件ならば必ず外務省に届け出をしなければいけません。それなのに、そのような手続きが全く行われていなかったことで、警察も捜査に踏み切ることができたと言われています。結果的にこの部屋を借りていた闇カジノ業者とその場にいた従業員やゲームに参加していた10名の客人は逮捕されました。正当な手続きなしで部屋を借りて、闇カジノ業者から賃貸料を得ていたガーナ大使は、賭博開帳図利幇助の容疑で逮捕されました。

会員が信じた「外交特権」の落とし穴


この事件で摘発された闇カジノ業者とガーナ大使館とのつながりを考えてみたいと思います。
2020年の東京オリンピックをまえに急速に話が進められていたカジノ法案が可決されたことで、日本でもカジノ場がオープンすることになれば景気も潤うと喜びを隠せない関係者だちです。確かにカジノ場であれば、正々堂々とカジノゲームにチップも掛けられますが、ビルの1室で行われているカジノは何で問題視されるのでしょう。

それは、闇カジノは違法だからです。競馬やパチンコなども賭け事のギャンブルだからカジノだって大丈夫だろうとむやみに参加してはいけません。胴元であるカジノ業者とゲームに参加するプレイヤーとの間では、現金などをチップに換えて、バカラなどの賭け事にベットして、勝てば報酬をその場で現金に監禁する行為は、日本国内において法律違反となるのです。

どんなに有名人が賭博場を開こうが、大物政治家がゲームに参加していようが完全に違法行為で全員逮捕されます。この事件でなぜ闇カジノを検挙することができて、大使館にも逮捕状が出されたかといえば、外交特権とか治外法権と言われているルールに鍵がかかっていなかったことが幸いしました。要するに、大使館の人間が日本でマンションなどを1室借りた場合に、必ず大使館から外務省に届け出をしなければいけません。届け出をしていれば外交特権に当たるので、その部屋で何が行われていようとも日本警察は法の下で裁くことができないのです。

でも、当時の駐日ガーナ大使は外務省への届け出を済ませていなかったのが大きなミスだったようです。そのおかげと言っても過言ではありませんが、外務省への申請がされていないことで大使館の私物とは認められないので治外法権は効力を失いました。これにより、ガーナ大使は警視庁から事情聴取のために任意同行を求められたのですが、そこは外交特権を利用して国に逃げてしまい、うやむやのまま事件は幕を下ろしたのです。

治外法権は、外国人が滞在している国においてそこの法律に従う必要があるけれども、たとえば要人などは、国家権力から例外として身を守ることができます。外交特権とは、海外から来日している政治家などに対して、刑事事件の裁判権や租税など免除されています。

まとめ

来日している外国人は、海外で事件を起こしても法律で守られているから問題ないと勘違いし易いですが、闇カジノなどの違法行為は必ず警察に検挙されます。ガーナ大使館の闇カジノは氷山の一角で、ほんの少しの興味から違法カジノの現場に足を運んでしまえば日本人ならば確実に逮捕されてしまうことをしっかりと覚えておきましょう。

カジペディアに在籍しているライターが執筆したものです。 カジノに詳しいライターが分かりやすく丁寧にご紹介します。


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